日本発「世界ヒット曲」で浮上した意外な顔ぶれ 納得のYOASOBIに続き、TikTok人気歌手も浮上

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また近年、10位の松原みき「真夜中のドア〜stay with me」(1979年リリース)が40年以上の時を経て、海外で聴かれているのは業界では有名な事象のひとつ。

インドネシアの人気YouTuberが日本語でカバーした動画の拡散をきっかけに原曲が注目され、アップルミュージックやSpotifyの各種チャートにランクインしてきた。この背景には、1970~1980年代の日本の「シティポップ」のジャンルに着目する海外DJ達の支持もあったようだ。

最近の楽曲に混じってランクインするところをみると、海外勢のシティポップへの注目はまだ続いているようだ。

シンガポールではYOASOBI人気が突出

同時に発表された各国のチャートは、各国のランキングデータから日本の楽曲を抽出したもの。シンガポールではYOASOBIが4曲ランクイン。また、7人組のガールズグループ「XG(エックスジー)」も2曲入っている。

XGはエイベックスグループが手がけ、韓国を中心に活動してきたSIMON氏がプロデューサーを務める。ヒップホップやR&Bの楽曲を軸に展開する。K-POPを参考に世界ヒットを狙うグループだ。

YouTubeは海外からのアクセスのほうが多く、アメリカ・ビルボードの一部チャートにもランクインするなど、着実に海外で注目を集めてきた。国際都市・シンガポールで楽曲が聴かれていることも成果の一つだろう。

続くインドは藤井風「死ぬのがいいわ」がトップ。藤井風は2022年にリリースした「grace」のミュージックビデオをインドで撮影するなど、ゆかりのある地だ。同氏の中でも異色の曲調が人気になっている。

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