フォードが車載電池工場の建設計画を発表すると、それがCATLのサポート抜きには成り立たないことに対し、アメリカ連邦議会の一部議員から批判の声が上がった。ある上院議員は3月9日、中国の技術に依存して生産された電池に関しては、優遇措置の適用を禁止すべきとの提案を行った。
また、下院の中国共産党に関する特別委員会などは7月20日、各委員長の連名で、フォードのジム・ファーリーCEO(最高経営責任者)に宛ててCATLとの提携に懸念を示す書簡を送った。
「輸入よりもまし」と反論したが…
こうした動きに対してフォードは、「わが社は車載電池工場の経営権を100%保有する。フォードがアメリカ本土で電池を生産する方式は、ほかの自動車メーカーが輸入に100%依存する方式よりずっと良い」などと反論していた。
さらに、フォードはアメリカ国内のメディアに向けて、「新工場の建設により創出される2500人の新規雇用のなかには、CATLの社員は含まれていない」と説明したが、十分な理解が得られなかったと判断した可能性がある。
(財新記者:安麗敏)
※原文の配信は9月26日
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