日高屋「450円朝定食」が魅力的なのに惜しい理由 十分いいのに、通常メニューが良すぎて…?

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日高屋の餃子270円とライスセット190円を組み合わせた、餃子定食460円。安い(筆者撮影)

「餃子」は6個で税込270円。餃子も昔の町中華の餃子なんですよね。今はやりの「大きめサイズで、肉汁たっぷりで、羽がついたパリパリ食感の……」とかではなく、普通のサイズの普通のあんと普通の皮のバランスの良い味わい。そしておいしすぎないけれど、とてもおいしいし、何より食べやすいのです。

この「餃子」に「ライスセット」税込190円を組み合わせれば、460円で「餃子定食」が完成します。つまり、朝定食に10円プラスしたら、これが食べられる。「日高屋」恐るべし、です。

朝メニューも十分いいのに、通常メニューが魅力的すぎるがゆえに、ずば抜けて引きがあるようには感じられない……そんな、戦闘力高めな日高屋ならではのジレンマを感じてしまい、ほのかに切なくなった朝でした。

回転率を上げて原価率を下げる、財布に優しい経営戦略

筆者が利用した店舗は、山手線の駅の出口から徒歩10秒ほどの路面店。とはいっても、改札からかなり離れた裏通りに面する小さな出口なので、人通りは少なめでひっそりとした佇まいです。

客席は50席ほどで、平日朝10時に利用していたのは10人ほど。昼や夜は行列ができるほど賑わう店ですが、まだランチ前なので程々の入り方です。全員が1人客で、筆者を除く全員が男性でした。

オーダーはタブレット。スタッフのオペレーションを減らせて人件費も省略できます(筆者撮影)
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