朝定食の認知度はイマイチ…?
朝定食を食べている人はほぼいないようで、夜勤明けらしき人は、朝から餃子とビールで1杯、サラリーマンと思しき人は、中華そばをたいらげあっという間に出ていきました。
店内の内装は質素というか、そっけないほど飾り気がなく、通路は広めに確保されているものの、席間は狭めになっています。7割がカウンター席で、テーブルはパーテーションで区切られ、パーソナルスペースが確保されていました。椅子は背もたれのない丸椅子です。3割がテーブル席で、4人掛けと2人掛けが半々。通路側は椅子席で壁側はベンチシートになっています。
つまりは、ホールスタッフや利用客が動きやすい導線を確保しつつ、食事するには不都合はないけれど、「気づいたら長居してしまった」とはならないような、絶妙なつくりになっていました。お店は素早く滞りなく料理を出し、お客はパッと食べてサッと帰る想定になっているのです。
内装にコストをかけず回転率を上げた結果が、450円の「朝定食」や、390円の「中華そば」なのだなと思うと、「日高屋」の財布に優しい経営戦略に、手を合わせたい気持ちになるのでした。
編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
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