今後は寒くなる?気になる秋冬の気温を徹底解説 「インド洋の海面水温」が日本の気候に影響も

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そして、12月以降も気温が高く、この冬は暖冬になりそうです。

寒候期予報(平均気温)(出典:weathermap)

気象庁「この冬は暖冬・少雪」と予報

気象庁が発表した寒候期(12〜2月)予報によると、東日本から沖縄・奄美にかけて平年より高い確率が60%となっています。北日本はそこまで顕著ではありませんが、平年並みか高い見込みです。

暖冬になる一因は、先述した正のインド洋ダイポールモード現象です。この現象は秋には終息するものの、その影響が冬にかけて残ることが予想されています。

偏西風が日本付近で北に偏り、寒気の南下が弱いので気温が高くなりそうなのです。

前回、正のインド洋ダイポールモード現象が発生していたのは、2019年の夏から秋です。正のインド洋ダイポールモード現象の終息後、2019年12月から2020年2月にかけての冬は記録的な暖冬・少雪でした。

東日本と西日本では統計開始から冬(12〜2月)としては最も高い気温を更新しています。雪は全国的にかなり少なく、北日本から東日本にかけての日本海側で最も少ない記録を更新しました。

筆者が2020年1月に山形県に行ったとき、雪景色のはずの山形城でまったく雪が見られませんでした。前年の冬と比べると、同じ場所とは思えないほど様子が異なります。

2020年1月の山形城(筆者撮影)
2019年1月の山形城(写真:大沼絵梨撮影)
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