つまり「まじめなのに覚えられない」という事態になってしまうわけですから、なんとも皮肉な話です。
「まじめで忍耐強い人」を好意的に言い換えると「我慢できる能力が高い人」ということになるかもしれません。
しかし、記憶という分野で目覚ましい結果を出したい場合。
心身の欲求を優先的に満たし、自分自身を快の状態に導くことで、脳をフル回転させることが何より大事です。
「結果を出すためには、無意味な我慢はしないで」と声を大にしてお伝えしたいと思います。
ではどのような我慢が無意味なのか。3大間違いについて1つずつ説明していきましょう。
「姿勢を変えるだけ」でも脳に負荷がかかる
ここで言う「集中しにくい環境」とは、まずテレビや動画などの音が流れているような状況を指します。
音楽を聴きながらの学習(作業)は、推奨できません。
歌詞のないメロディーのみの音楽も、集中力を削いでしまいます。
脳を学習だけに集中させることが大切です。
また当然の話ですが、よい姿勢を保てるデスク環境を整えることも必須です。
「椅子の高さが、テーブルに合っていない」と感じながら勉強を続けたり、「どうせ短時間だから」などとソファに寝転んで勉強に取り組み続けたりするのはおすすめできません。
なぜなら、脳はその間ずっと違和感や不快感を覚えることになるからです。
とくに横向きに寝転んで学習をする際は、「視覚を正常に補正する」というタスクが脳に加わるため、余計な負荷をかけることになります。
よく指摘される事実ですが、モチベーションやエネルギーなど、脳のリソースは有限です。
学習以外の負荷は、可能な限り取り除きましょう。わかりやすく言うと脳にマルチタスクをさせてはいけないのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら