K-POPの次はコレ!「韓流学習」ブームの最前線 韓国発の科学マンガが世界でベストセラーに
ウェブトゥーンは韓国のみならず、世界に広まっている。日本においてもLINEマンガやピッコマなどで“韓国発”と気づかず夢中になって読んでいる人も多いのかもしれない。しかし、科学をテーマにしたのはなぜ?
「ギリシャ神話、韓国史、世界史なども候補にありましたが、類書が出版されていることと、著者が科学に好感を持っていたこと、また、科学が学校の主要科目であることなどが理由です」(WisdomHouseの編集担当、以下同)
科学は韓国でも重要科目。しかし、マンガの内容は“面白さ”に比重を置いた。
「どうしても原作のある本なので、キャラクターの世界観を崩さないように気をつけました。面白おかしいストーリーで、子どもたちに身近な科学の情報を伝えることを心がけた。このシリーズと他の科学の学習マンガとの差別化は、著者のシン・テフン氏、イラストのナ・スンフン氏だからこそ作り出せました」
原作の世界観を重視したことが功を奏し大ヒット。
親同士の口コミやSNSでじわじわと話題に
「1巻が発売され、続巻を出し続けていたら、読者から爆発的な反応が出るようになりました。弊社へ続巻のお問い合わせ電話が相次ぐようになり、今もお問い合わせのメールや電話を受けています。
韓国大手書店でベストセラー総合10位圏にも入り、子ども分野の1位を獲得したこともあります」
日本でも親同士の口コミやSNS、塾の先生のおすすめなどでじわじわと話題に。お受験YouTuberとして有名な受験指導専門家にも紹介された。
「勉強や堅い読み物が苦手な子でも『この本は楽しい!』という感想が続々と寄せられています。『文字を読むという習慣がなかった息子も、これは少しずつでも読み進めていて時折、爆笑。その姿に感動した』『どんなものかと自分も読んでみたら、ゲラゲラ笑っていた。身近な疑問もクリアになっていた』と、親御さんにも歓迎されています」(前出・マガジンハウス編集担当)
日本で人気に火がついたのは今年に入ってからだという。4巻目が7月25日に発売され、日韓累計140万部を超えるヒット作品に。ウェブトゥーン原作の作品は今後も増えるのかも。
夏休みも後半、ドラマや映画だけでなく、韓国発の学習マンガも楽しみになる!?
(取材・文/諸橋久美子)
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