二度離婚した45歳「女性官能小説家」自由な生活 コロナ禍に自宅で「ネイルサロン」を開業した

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執筆業で稼げるようになった野崎さんだが、現在は出版不況と言われている。雑誌が次々と廃刊し、野崎さんが執筆している媒体もどんどんなくなってしまったので、収入が少ない月は熟女パブで働くようにもなった。そんな頃、世がコロナ禍に突入して熟女パブにも出勤できなくなってしまった。

「あるとき友達がジェルネイルのセットを持ってうちに遊びに来て、ネイルをしてくれたんです。それで、こんなに簡単にネイルってできるんだと思い、自分でもネイルセットを購入してネイルの練習を始めました。友人の爪やネイルチップでひたすら練習をしていたらどんどん上達して、コロナ禍に自宅でネイルサロンを開業しました」

もともと漫画家志望だった野崎さんはイラストも得意だ。そのため、漫画やアニメのキャラを爪に描く「痛ネイル」も引き受けているそうだ。今は午前中に原稿を書き、午後から3人ほどお客さんにネイルを施している。

今後の結婚願望はなし。独身生活が最高

離婚後は恋愛もしたが、婦人科系の病気をして入院や手術をしていたことからしばらく恋愛はお休みしていたという。以前はとにかく衝動的に恋愛していたが、今は4年前にSNSを通じて知り合った男性と落ち着いた恋愛をしている。

「毎日電話をしていた時期もありましたが、今は数日に一度程度で会うのも1〜2カ月に一度です。今後の結婚願望はありません。もう男の人の世話をするのが嫌になってしまって。また、男性読者の多い官能小説家としては恋人がいることの公表を控えていたのですが、イベントを行った際にストーカー気質の読者さんに悩まされたこともあり、今はSNS上で恋人がいることを公表しています」

野崎さんはフリーランスだ。筆者もそうだが、フリーランスに退職金はないし、もらえる年金も微々たるものだ。野崎さんは体が動く限り小説家とネイリストとして働き続けたいと語る。また、老後に独身だと寂しくないのかという問いに関しては、周りにアラフィフで独身の友達が何人かいるので、その独身女性同士シェアハウスで暮らせたらいいと思っているそうだ。

独身生活が最高だと語る野崎さん。今後も野崎さんは小説家兼ネイリストとして活躍していくことだろう。

本連載ではアラフォー世代で離婚された人が離婚後にどのような変化があり、どんな生活を送っているかの体験談を募集しております。取材の申し込みは以下(https://form.toyokeizai.net/enquete/tko2210b/)よりお願いいたします。
アラフォー離婚後のリアル 姫野桂
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姫野 桂 フリーライター

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ひめの けい / Kei Himeno

1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをしつつヴィジュアル系バンドの追っかけに明け暮れる。現在は週刊誌やWebなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好きすぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。趣味はサウナ。

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