ただ寄付するだけではダメ! 企業の社会貢献にはコミュニティ投資という考え方が必要
企業としてはもちろんプラスのインパクト(よい影響)のために社会貢献活動をするのだが、インパクトがマイナス(悪い影響)になる場合もありうる。もし測定した結果がマイナスのインパクトだった場合は、きちんと見直して継続的に改善していけばよい。
スマトラ沖地震の津波や四川大地震のときも、被災者の多くは「メディアの注目が集まっているうちはまだいいが、復興期間が長引けば長引くほど自分たちは忘れられてしまうのではないか」という懸念を抱いていた。
今回の東日本大震災は地震、津波、原発事故というトリプル災害であり、復興には相当期間がかかると予想されている。被災者の将来への不安はかなり大きいと考えられる。
こうした中、被災地、被災者の各企業への期待は大きい。ただ、やみくもに社会貢献してもムダになることもある。復興支援が被災者のニーズに合っているかどうかは、その支援がもたらしたインパクトを測定し、その結果をステークホルダーに説明し、継続的に取り組むことが必要だ。今こそ各企業は「コミュニティ投資」という考え方を取り入れ、「企業の社会的責任」を果たしていくべきだ。
あかばね・まきこ
写真は東日本大震災による避難所、本文とは関係ありません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら