自民女性局長「パリ視察」がこうも炎上した理由 松川氏らに厳重注意、自民の女性支援策にも冷水
自民党の松川るい女性局長(参院大阪選挙区=52=)らによるフランス・パリ視察が「観光旅行」と猛批判を浴びている。松川氏らが視察中にエッフェル塔前で塔を模したポーズをとっているショットなどを投稿(一部削除)したことが、瞬く間にネット上で拡散、非難が殺到したからだ。
あわてた自民執行部は松川氏らに厳重注意し、同氏も「軽率だった」と謝罪。与党最高幹部の山口那津男・公明党代表が苦言を呈する一方、立憲民主の岡田克也・幹事長も「国民から見て疑問を持たれても仕方ない」と批判するなど、炎暑の永田町での大炎上が続いている。
松川氏はキャリア外交官から政界入りした「エリート議員」で、自民党の女性登用方針を踏まえて秋口に予想される内閣改造での入閣候補との見方もあった。それだけに党内では「女性重視の動きに冷水を浴びせる“愚挙”」(長老)との声が噴出、岸田文雄首相ら党最高幹部も苛立ちを隠せない。
投稿写真に「世間の感覚とズレすぎ」批判殺到
この海外研修は党女性局が7月24~28日の日程で実施、松川氏に加えいずれも参院議員の今井絵理子(比例=39=)、広瀬めぐみ(岩手選挙区=57=)、梶原大介(比例=49=)の3氏と地方議員ら合計38人が参加したとされる。「目的はフランスが行った義務教育開始年齢の3歳への引き下げについての、目的や効果などの調査」(女性局)。
問題は、松川氏が研修中の27日に、SNS上に仏上院議員との意見交換の際の写真とともに、エッフェル塔前で「女性局」の横断幕を掲げた多人数の写真や、松川氏らが塔を模したポーズを取る写真を、「パリの街の美しいこと!」などと書き込んで投稿したことだ。
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