ベルランゴは、ダブルシェブロンのエンブレムから左右に伸びる2本のモール、上下2段のヘッドランプなど、シトロエンらしく個性的な顔つき。ボディサイドでは「C3」などにも使われる「エアバンプ」が目立つ。
ベルランゴは、グレードが多いのも特徴だ。ドレスアップバージョンの「シャインXTRパック」では、フロントバンパーやエアバンプにオレンジの差し色が入り、ホイールはシルバーになって、ぐっと華やかになる。
リフターは、独自の部分が多い。カチっとした顔つき、前後のフェンダーアーチとその間をつなぐサイドシルのプロテクター、前後のアンダーガード風アクセントなど、SUVっぽいたけだけしさがある。
2列シート5人乗りの標準ボディと3列シート7人乗りのロング(ドブロはマキシと呼ぶ)があることは、3車種共通。前者のサイズは、ドブロとベルランゴは共通で全長4405mm×全幅1850mm×全高1850mmだが、リフターは全高が1880mmとなる。タイヤも大径かつワイドで、ここからもSUVテイストが感じられる。
ヨーロッパでも日本でも、3車種のライバルとしてルノー「カングー」は外せないだろう。
そのカングー、今年日本で発売した新型では、ブラックバンパーの「クレアティフ」とカラードバンパーの「インテンス」が選べる。ドブロには、カングークレアティフ対抗という役目もあるのではないかと考えている。
インテリアはリフターの差別化が大きい
続いてインテリアに目を移すと、こちらもドブロはシンプルさが際立つ。黒ベースでドアトリムの一部とシートのステッチにブルーが入るぐらいだ。
ベルランゴはシートがブラックとグレーの2トーンになり、境目に白い帯が入るうえに、中間グレードの「シャイン」ではインパネ助手席側に、昔の旅行鞄を思わせるライトグレーのストラップが追加される。
ひときわ目立つのがシャインXTRパックで、シートにはオレンジのアクセントラインが入り、インパネやドアトリムにはモスグリーンのパネルが加わって、アウトドアテイストが一気にアップする。キャンプで一番映えるのは、これだろう。
さらに差別化されているのがリフターで、最近のプジョーではお馴染みの小径ステアリングと、奥に置かれたメーターが与えられる。
センターのダイヤル式ATセレクターの脇に、オフロードモードの小さなダイヤルが備わるのも特徴で、このあたりもSUVっぽい。
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