知らないとマズい「ChatGPT」使う時の法的リスク 企業にはどんな利用ルールが必要なのか
データ入力段階での論点は?
生成AIの利用にあたっては、まず、プロンプト(生成AIへの指示/命令)にデータを入力することやファインチューニング(自社独自のデータを使い生成AIを特定のタスクに適合するように調整すること)のためにデータを入力することについての論点があります。
・個人情報・機密情報等に関する論点
まず、個人情報保護法との関係が問題になります。生成AIに個人情報を入力することについて、自社が公表などしている個人情報の利用目的と適合しているのかや、個人データを第三者に提供するにあたっての個人情報保護法上の規制に適合しているのかなどが論点になります。
データの入力を前提とした大量の情報のインターネットからの収集段階において犯罪歴や病歴などの要配慮個人情報が含まれてしまうという問題への対応も留意すべき点となります。
また、自己の営業秘密(機密情報)や、第三者と秘密とすることを約束して管理している営業秘密(機密情報)等を生成AIに入力することにより、自己の営業秘密としての保護が失われてしまったり、第三者との機密保持義務違反の責任を問われないようにするための法的対応が必要になります。
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