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「軽井沢移住」子どもの教育メリットとデメリット 子の自己肯定感は「競争環境」との距離で決まる

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  • 佐宗 邦威 多摩美術大学特任准教授、戦略デザインファーム「BIOTOPE」代表
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国民幸福度が世界一で対話を重んじる国、デンマークの教育を娘さんが受けた経験をもつ炭谷さんによると、北欧の教育はエレメンタリースクール(日本でいう小学校)の時期までは、基本的には子どもの自己肯定感を養うことを優先するという。そして、中学校以降になったら、逆に徹底的にコンペティション(競争)させるのだ。

中学以降、受験のような競争環境に身を置くのは決して悪いことではない。その頃になれば、自分で判断したり、受験をするしないなどの意思決定もできる年代だ。自己決定してやったことであれば、身も入るだろう。そういう意味では、本人に判断させた上で高校受験も大学受験も大いにやるべきだと思う。

軽井沢で変わった子育ての環境

さて、ここまで教育全般の話をしてきた。僕自身、仕事のペースを落とし、子どもとの時間に使うようになって、生活にどのような変化が訪れたか。学校というファクターを超えて、自然が近い環境で子どもを育てるということについても触れておこう。

変化① 家族でいる時間が増えた
変化② 車で移動するため遊びに行くのが楽になった
変化③ 運動する機会が増えた
変化④ 友だちの家へ遊びに行く機会が増えた

1つ目の変化は、家族でいる時間が増えたということだ。軽井沢で暮らしていると、在宅か、カフェで仕事をすることが多い。夕方5〜6時には仕事を切り上げて、保育園に迎えに行き、時には夕食をつくる。東京時代のように、外でのイベントや飲み会が少ないからこそ、家族との時間は必然的に増える。

2つ目は、車生活に変わったことにより、家族の移動範囲が劇的に広がったことだ。

東京に暮らしていた時の移動手段は、電動自転車だった。保育園の送り迎えだけでなく、週末も、自転車で行ける範囲の公園を訪れる。車という移動手段は、2人の子どもがいる家庭にとって、機動力が大きく上がることを意味する。子どもたちの遊び場の範囲も、長野県内にとどまらず新潟などの他県まで広がり、体験させられる幅も広くなった。また東京では電車の中で子どもが泣くと、時に迷惑だと思われ、周囲の視線にいたたまれなさを感じるが、その心配がないのもストレスがかからない。

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【3つ目は?】

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