ひろゆき「プランBを考えておく事」を重視する訳 資金を貯め、チャンスが来たら乗っかってみる

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どれほど給料のいい企業に勤めていても、そこがいつ倒産するかわかりません。個人的にどれだけいい成績を残していても、その仕事自体がAIにとって代わられることだってあるでしょう。

これからのビジネスパーソンは、今やっていることがうまくいかなくなったときの自衛策として、「プランB」を持っておくことが必須です。自分の今やっている仕事とは別の仕事にいつでもチャレンジできるよう、準備をしておく必要があるのです。

そして、プランBを成功させるために大事なのは、ある程度の資金です。

今やっていることから移行して、すぐにプランBでお金が稼げるわけではありません。どんなにいい事業でも、当たるまでは時間が必要。それに耐えられるかは非常に重要です。

また、たとえば「アメリカで面白い話があるから来ないか」などと誘われたときに、お金がないから動けないというのでは、みすみすチャンスを逃してしまいます。目の前にチャンスがあったときに、それに乗っかれるだけのお金があるかどうかは運命の分かれ道になります。

さらには、お金があることで余裕が生まれ、自由度が広がり、選択を間違えないで済みます。いつでも新しい仕事に移行できるような準備金として、年収2年分を目安に貯めておくことをすすめます。

年収2年分くらいのお金を貯めつつ、チャンスが来たら、思い切って乗っかってみる。こうした姿勢でいることが、これからの日本では必要になってくるのです。

「安く働く人」しかいない社会

ここ30年の間に、アメリカは実質賃金が40%以上も上がっています。アメリカに限らず、ヨーロッパやアジアの国々はどこも賃金は右肩上がりなのに、日本だけはほぼ横ばいです。しかも、年収200万〜400万円という低収入世帯が増えており、2000万円以上の富裕層はあまり変化がありません。

つまり、みんな等しく貧しくなっているのが今の日本なのです。それにしても、なぜ日本だけがこんなことになっているのでしょう。

社員に高い給料を支払うためには、会社が高い利益をあげている必要があります。もちろん、日本には儲けている企業もありますが、その大半は自動車産業や電気産業などに代表される古い大企業です。

ちなみに、日本は人手不足だと言いながら、失業している人が150万人を超えます。この失業者たちは働きたいのだけれど、あまりにも給料が安いために仕事に就かないだけです。

こうした状況にあって個人ができるのは、高い給料を求めてどんどん転職することでしょう。

そして、移った先が合わなかったら、遠慮なく出戻りすることです。転職は、仕事ができる人にとっては、間違いなく給料アップにつながります。同じ会社に居続ければ、どれほど仕事ができても、毎年年収が30万円以上アップしていくようなことはほぼありません。しかし、転職したら年収が50万〜80万円上がったなどというのはよくある話です。

僕が役員をやっている会社では、辞める人も多いですが、戻ってきた人もたくさんいます。

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