「ちゃんとしなきゃ」子どもを苦しめる親の"一言" 長期休暇後のつらい時期にこそ考えたい
子どもが不安定になりやすい時期、大人ができること
ゴールデンウイークなどの長期休暇後には、やはり学校へ行きたくないと言う子が増えてきます。不登校だっだけれど進学・進級のタイミングで学校に通うようになったという子も、ここで力尽きたように不登校に戻ることも。この時期は、子どもが不安定になりやすいです。あらためて今の時期だからこそ、私たちに何ができるのかを考えたいと思います。
先日、こんな質問を受けました。「学校だけでなく、フリースクールなど多様な学びの選択肢があることを、もっと世のなかに広めていくためには、私たちは何ができると思いますか」。たくさんのことが頭のなかをめぐりましたが、出た答えはシンプルでした。
それは「私たち大人が自分自身を許すこと」です。一見、質問に対する答えとしては遠いように感じるかもしれません。私も今こうして活字で見てみるとそう感じています。でも私のなかでは合致したんです。
これを読んでいる保護者のみなさんは、「どうしたら子どもは学校へ行くようになるのだろう」「どうしたらこの子が笑顔になれるのだろうか」といったそれぞれの目標を描きながら日々子育てをされていると思います。ゲームをしているようすが目に入れば「せめて30分でも鉛筆を握ってくれたらいいのに」「ゲームは1日2時間って決めたのにどうして守らないの」。そんな気持ちが沸き上がってきます。「明日は行く」と言っていた子どもが翌朝になっていっさい起きる素振りがないと「昨日約束したのに」とショックを受けます。