BMW「新型M1000RR」2輪版のMモデルが凄い訳 カーボンカウルや巨大ウイングでレースに対応
スポーツカー好きなどなら、多くの人がBMWに「M」というシリーズがあることをご存じだろう。「M3」に代表されるハイパフォーマンスモデルのことだが、じつは4輪車だけでなく、2輪車にもMモデルは存在する。それが、BMWのバイクブランド「BMWモトラッド」が販売する「M1000RR」だ。
市販車ベースの2輪最高峰レース「WorldSBK(スーパーバイク世界選手権)」などで培った、数多くのテクノロジーを投入したのがこのモデルだ。1000ccのフルカウルスポーツ「S1000RR」をベースに、レーシングマシン譲りの空力パーツや、軽量なカーボン製ホイールなどを採用。また、エンジンの最高出力をアップさせるなどでサーキット走行にも対応した、まさに公道を走れるスーパーバイクだ。
そんな2輪車版のMモデルであるM1000RRに、2023年新型モデルが登場した。大きな変更点は、カウリングやエアロパーツなどの改良で空力性能をさらに向上させたこと。これにより、エンジンパワーは先代モデルと同等ながら、最高速度などの走行性能をよりアップさせたという。
近年の世界的な2輪車レースでは、空力性能の高さが勝敗を分けるケースも増えているだけに、新型はまさにそのトレンドを投入していることが注目点だ。そんなスポーツバイク好き注目の新型M1000RRが、バイクの一大展示会「第50回 東京モーターサイクルショー(2023年3月24~26日・東京ビッグサイト)」で国内初披露されたので、その特徴や魅力などについて紹介しよう。
BMWのMシリーズとは
BMWのMシリーズは、1972年から活動を続けるレース部門で子会社の「BMW M」が手がけるハイパーフォーマンスモデルだ。BMW Mは、もともと「BMWモータースポーツ(BMW MOTORSPORT)」という企業名から変更したものであり、Mの名称もモータースポーツが由来となる。つまり、Mシリーズのモデルたちは、数々のレースで培ったテクノロジーなどを投入した、ハイパフォーマンス仕様という位置付けだ。
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