ホームレス、ヤクザマンション…体当たりな人生
國友公司さん(30)が西成のドヤ(宿)に実際に78日間住み続けて書いた『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)は現在6万部を超えるヒットになっている。
続けて、國友さんは丸2カ月間家に帰らずホームレス生活を書いた『ルポ路上生活』(KADOKAWA)を上梓した。
今年の2月に発売された最新作である『ルポ歌舞伎町』では、住居を歌舞伎町に移し、ヤクザマンションから見える街を一冊の本に仕上げた。
どの本も、実際に現地に住んで記事を書くという、とても骨太で読み応えのあるルポルタージュだ。
また、國友さんはライターとして執筆を続けると同時にフリーランスの編集者として3つの媒体で仕事も続けている。
バイタリティ溢れる活動の源泉はどこにあるのか? 今や國友さんの故郷とも言える、歌舞伎町でお話をうかがった。
國友さんの生まれは東京都の練馬区、2歳の時に栃木県の那須へ引っ越したという。
「練馬での記憶はほとんどないですね。隣の家の犬が怖かったくらい。当時、親父がミュージシャンだったんです。ドラマーをやってて。ミュージシャンと言ってもそんなに売れてなくて。バブル景気の中、歌舞伎町のクラブとかでバックミュージシャンもやっていたらしいです」
90年代に入りバブルも終わり、ミュージシャンではなかなか食えなくなってきた。
父親は母親(國友さんの祖母)が経営する旅館で働くことになり、家族で那須に引っ越した。
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