定年夫婦が互いに「イライラ」してしまう根本原因 昼間の大半の時間を過ごす場所を互いに確保
まずは、プライベート時空の確保
長らく別々の行動をとってきた夫婦が、24時間一緒に過ごすことになったとき、最初にしなければならないのは、互いのプライベート空間の確保である。
いつだったか、住宅メーカーの宣伝で、「互いが目に入りながらも、つかず離れずの距離感を保てるリビング」みたいな提案があったが、私は賛成できない。目に入らないほうがいい。目に入るとイラっとする、が、夫婦の基本だからだ。
理想は、互いの気配は感じられるが(生活音は聞こえるが)、目には入らない個々の空間を確保すること。
分けるのは空間だけじゃない。時間も分けなくてはいけない。
たとえば、夫が書斎、妻がリビングにいて、空間を隔てていたとしても、夫が「この麦茶、飲んでいい?」「お昼何?」なんて気軽に声をかけていたら、妻は、自分のしたいことに専念できない。逆もまたそう。
だから、いったん、互いのプライベート空間に入ったら、しばらく声をかけない配慮も必要だ。何なら時間を決めて、その時間までは、相手のプライベートエリアに踏み込まないルールにしてもいい。
「3時までは、声をかけないでね」というのも棘とげがあるから、「3時に一緒にコーヒーを飲みましょう。それまで、私は編み物(韓流ドラマ)(ガーデニング)に集中しちゃうわね」というのがいいのでは?
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