妻に「バンパイア」と呼ばれたプーチンの素顔 どのようにロシアのトップに上りつめたのか?
地味なスパイだったプーチンの「プロポーズ」
プーチンは子どもの頃、007や大物スパイ・ゾルゲの映画、ソ連映画『剣と盾』を見て、KGB(国家保安委員会)という諜報機関・秘密警察のスパイになりたくなりました。
高校ではドイツ語を選択し、大学はレニングラード国立大学の法学部に入学。1975年、大学卒業と同時にKGBに採用され、大望だった情報将校になりました。
KGB少佐になって4年ほどたち、プーチン28歳のとき、後に妻となる22歳のリュドミラ・シクレフネワと出会います。しかし、初めてのデートは、ひどいものでした。リュドミラは約束した地下鉄の駅で待ち続けました。「15分遅れるならまだいいわ。30分でもまあ許せる。それが1時間も遅刻なんて……」と、悲しくて泣いたそうです。
プーチン大統領は遅刻魔として有名で、安倍晋三首相、独メルケル首相、米トランプ大統領、さらにはエリザベス女王やローマ教皇すらも遅刻して待たせたことがあります。時間にルーズなのは若いころからのクセ。さすがに初デートで待たせたことは猛反省したようで、その後はある程度、時間を気にしながら頻繁にデートしています。
ある夜、寡黙なプーチンが突然彼女に「こうした関係は、もう“処分”しなければならない」と切り出しました。「3年半も付き合ったんだから、わかっているだろ!?」と。
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