スペーシアで浅草―東武日光間を利用する場合、運賃に加えて1650円の特急料金がかかる。個室料金は1室3770円だ。一方、スペーシアXで同区間を利用する場合の特急料金はスタンダードシートが1940円、プレミアムシートが2520円。このほかにコンパートメントやコックピットスイートを利用する場合はさらに特別座席料金がかかる。
高級ホテルとの組み合わせは?
JR九州「ななつ星」をはじめとする豪華な観光列車は、わずかな本数しか製造せず、運行も1日1往復程度と“一点もの”の希少価値も売り物となるが、スペーシアXは4編成製造され、毎日2〜4往復運行する。「運行本数が多いと、乗客が飽きることはないのか」という疑問に対し、東武の担当者は「それだけのニーズはある」と自信満々だ。
もっとも、スペーシアXが”一点もの”の希少性を捨てたかというと、そうでもない。東武の傘下には高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」が2020年に開業した。東武百貨店はスペーシアXの運行初日に一番列車のコックピットスイートに乗車するという唯一無二の機会とリッツ・カールトンのスイートルーム宿泊を組み合わせた福袋を発売している。
また、東武グループの系列旅行会社はコックピットスイートやプレミアムシートの乗車と金谷ホテルの宿泊を組み合わせた旅行商品を発売している。こうしたホテルやほかの観光素材とうまく組み合わせることができれば、ななつ星のように富裕層に人気の列車となる可能性もある。
東武鉄道N100系「スペーシアX」
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東武鉄道の新型特急N100系「スペーシアX」
(撮影:尾形文繁)
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東武鉄道の新型特急N100系「スペーシアX」
(撮影:尾形文繁)
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カラーリングは「胡粉」の高貴な白をイメージ
(撮影:尾形文繁)
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先頭形状は従来のスペーシアを進化させたという
(撮影:尾形文繁)
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先頭車側面の窓は特徴ある形だ
(撮影:尾形文繁)
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竹編み細工などの工芸品をイメージしたという窓
(撮影:尾形文繁)
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窓と塗装は列車名の「X」にも見える
(撮影:尾形文繁)
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中間車両は一般的な形の窓だ
(撮影:尾形文繁)
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側面に入った「スペーシアX」のロゴ
(撮影:尾形文繁)
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側面の窓周りは黒い
(撮影:尾形文繁)
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行先表示器はさまざまな情報を表示する
(撮影:尾形文繁)
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行先表示器はさまざまな情報を表示する
(撮影:尾形文繁)
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1号車の「コックピットラウンジ」
(撮影:尾形文繁)
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1号車の「コックピットラウンジ」
(撮影:尾形文繁)
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4人がけ・2人がけなどのソファーが並ぶ室内
(撮影:尾形文繁)
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4人がけ・2人がけなどのソファーが並ぶ室内
(撮影:尾形文繁)
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4人がけ・2人がけなどのソファーが並ぶ室内
(撮影:尾形文繁)
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運転室後ろには1人がけソファーもある
(撮影:尾形文繁)
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運転室後ろの1人がけソファー
(撮影:尾形文繁)
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コックピットラウンジ後部にあるカウンター
(撮影:尾形文繁)
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コックピットラウンジ後部にあるカウンター
(撮影:尾形文繁)
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コックピットラウンジ後部にあるカウンター
(撮影:尾形文繁)
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カウンターには「ご縁」があるようにと
5匹の猿が描かれている(撮影:尾形文繁)
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2号車のプレミアムシート
(撮影:尾形文繁)
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プレミアムシートは2+1の配列
(撮影:尾形文繁)
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バックシェル付きのリクライニングシートだ
(撮影:尾形文繁)
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バックシェル付きのリクライニングシートだ
(撮影:尾形文繁)
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バックシェル付きのリクライニングシートだ
(撮影:尾形文繁)
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リクライニングしても後ろの席に影響しない
(撮影:尾形文繁)
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シートの間隔は広い
(撮影:尾形文繁)
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ゆったりした幅のシート
(撮影:尾形文繁)
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テーブルはひじ掛け収納式だ
(撮影:尾形文繁)
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リクライニングなどの操作は電動
(撮影:尾形文繁)
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リクライニングなどの操作は電動
(撮影:尾形文繁)
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各席にコンセントを装備する
(撮影:尾形文繁)
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各席に読書灯も備える
(撮影:尾形文繁)
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3・4・5号車のスタンダードシート
(撮影:尾形文繁)
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3・4・5号車のスタンダードシート
(撮影:尾形文繁)
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ヘッドレストのカバーにも「スペーシアX」のロゴが
(撮影:尾形文繁)
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シートの背面
(撮影:尾形文繁)
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背面にはドリンクホルダーやコンセントがある
(撮影:尾形文繁)
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スタンダードシートも各席にコンセントを装備
(撮影:尾形文繁)
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向かい合わせにした状態
(撮影:尾形文繁)
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ひじ掛け収納タイプのテーブルも装備する
(撮影:尾形文繁)
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5号車の一角にあるボックスシート
(撮影:尾形文繁)
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背もたれが高く個室のようなボックスシート
(撮影:尾形文繁)
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背もたれが高く個室のようなボックスシート
(撮影:尾形文繁)
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背もたれが高く個室のようなボックスシート
(撮影:尾形文繁)
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6号車はコックピットスイートと個室だ
(撮影:尾形文繁)
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6号車のコックピットスイート
(撮影:尾形文繁)
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6号車のコックピットスイート
(撮影:尾形文繁)
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広々としたコックピットスイート
(撮影:尾形文繁)
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コンパートメントが並ぶ6号車の通路
(撮影:尾形文繁)
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6号車のコンパートメント
(撮影:尾形文繁)
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6号車のコンパートメント
(撮影:尾形文繁)
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6号車のコンパートメント
(撮影:尾形文繁)
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広々とした運転室内
(撮影:尾形文繁)
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広々とした運転室内
(撮影:尾形文繁)
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広々とした運転室内
(撮影:尾形文繁)
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1・6号車デッキの天井にあるディスプレイ。
四季の風景などの映像を映し出す(撮影:尾形文繁)
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5号車のトイレ付近
(撮影:尾形文繁)
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5号車の多目的室
(撮影:尾形文繁)
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5号車の多目的トイレ
(撮影:尾形文繁)
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男性用トイレ
(撮影:尾形文繁)
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各車両にあるディスプレイ
(撮影:尾形文繁)
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交通系ICカードでロックできる荷物置き場
(撮影:尾形文繁)
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スペーシアXがどれだけの支持を集められるのか。運行開始は7月15日。答えが出るのは今から3カ月後だ。
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おおさか なおき / Naoki Osaka
1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。
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