「コロナビール」のメーカーが需要増でも赤字の訳 ワインやテキーラ、ウイスキーも扱う酒類大手

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コンステレーション・ブランズはアメリカで「コロナビール」などを手がける(画像:ブルームバーグ) 

世の中の不安定さが増そうとも、(むしろ増したからなのかもしれないが)酒の需要は底堅かった。

アメリカでの「コロナ」「モデロ」といったビール事業を筆頭に、ワイン事業やテキーラ、ウイスキーなどのスピリッツ事業を展開する酒類の世界大手、コンステレーション・ブランズ(STZ)の前2023年2月期決算は売上高、営業利益ともに前年を上回った。

主力のビールやワインは好調だったが…

売上高は前期比7.2%増の94億5260万ドル(約1兆2500億円)だった。

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そのうちビール事業が74億6500万ドルと8割近くを占める。同事業は前期比では10.6%増と従来見通しの9~10%増の上限を上回る伸び率。レストランやバーでの需要が好調で出荷数量が6.9%増加したことに加え、値上げが大きく寄与した形だ。

第2の柱であるワイン&スピリッツ事業の売上高は前年比3.9%減の19億8760万ドル。高価格帯のワインは伸びたが、事業売却が響いた。

それでもビール事業が牽引する形で原材料高や減価償却負担を吸収し、全体の営業利益は28億4290万ドル(前年比21.9%増)と大幅な増益となった。

一見すると好調な当社だが、純損益は7100万ドルの赤字(前期は4040万ドルの赤字)。足を引っ張ったのは大麻事業だ。

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