糞尿放置→逃走、イベント会場の迷惑飼い主「5選」 あきれる実態を紹介、守りたいルール・マナー

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ケース3:購入前のおやつを犬に与える

ある店舗のレジで、柴犬を連れた飼い主と店員がもめています。話を聞いていると、どうやらその飼い主は購入する前のおやつを開けて、愛犬に与えてしまったようです。

飼い主は「ちゃんとお金を払うからいいじゃない。問題ないでしょ」と、強気で正当性を主張しています。しかし店員は「購入前はまだお店のもの」と反論しています。

しばらくしてほかの店員がスマートフォンを持ちながらやってきて、「それは窃盗罪になると弁護士が言っている」と、ネット検索した画面を見せると、飼い主は急に平謝りして代金を支払い、そそくさとその場を離れていきました。

「常識がない」と店員は首をひねりながら驚きを隠せないようでした。

ケース4:販売用のカートに犬を乗せる

最近はペットを乗せるカートが人気で、販売する店舗も増えてきました。試乗用のカートも数台用意され、実際にペットを乗せることができます。

しかし、「わぁ、これいいね。乗ってみなよ」と、次々に販売用のカートにパピヨンを乗せていく飼い主が……。

気付いていない店員に「あれって乗せても大丈夫なんですか?」と他の飼い主が伝えました。店員は驚いて「それは販売用なので乗せないでください」と伝えましたが、「あら、知らなかったわ」と言いながら、謝りもせずどこかへ行ってしまいました。

その犬が乗ったカートには抜け毛が付着してしまい、店員は慌てて取る羽目になりました。「試乗用と書いていないのに何で乗せるかなあ。常識がない」と店員は憤慨していました。

ケース5:注意書きを無視

エキゾチックアニマルのブースで、リクガメの展示販売をしていました。<ワンちゃんが近づいたり吠えたりするとカメさんが怖がりますので、遠くから見てあげてください>と、注意書きが掲示されています。そこに、ミニチュアダックスフンドを抱きかかえた家族がやってきて、リクガメの入った容器の前に行きました。

犬は動いているリクガメを見るなり、勢いよく吠え始めました。しかし、飼い主は注意書きが目に入らないのか、「リクガメなんて初めて見るね~。面白いね~」と言いながら、さらに近づけていきます。

リクガメは怖いのか動くのを止めて、首を引っ込めてしまいました。店員が注意をすると、飼い主の家族の1人が「チェッ」と舌打ちをして去っていきました。

イベントで必要なマナーとモラル

誰もがイベントを楽しむためには、ルールを守り、モラルのある行動をとることが大前提です。飼い主1人ひとりがそれを心がけることで、前述したケースのような「迷惑な飼い主」にならずに済み、不用意なトラブルを避けることができます。

多くのペットイベントでは、下記のような「マナー」と「モラル」に関する注意事項を事前に発信しています。ペットイベントを主催しているAさんによると、「トラブルが起きた際、大抵の飼い主が『そんな注意事項があるとは知らなかった』と言う」と話します。

楽しいイベントの内容ばかりに気を取られて、注意事項に目を通す人は少ないとか。「参加する前には必ず目を通して、それを心がけてほしい」とのことでした。

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