夫婦不仲の代償も?セレブの「お受験」奮闘記 子どもより頑張らなければならないママたち
ほかにも、子どもたちに複数の絵を見せてストーリーを創作させたり、計算力や記憶力を試したり。それを4時間ほぼぶっ続けで「はい次、はい次」と、とにかくテンポよくこなさせる。
子どもが疲れたり、他のことを考えたりするヒマを与えさせないくらい集中させるのがいいそうで、できた時にはたくさん褒めて、いかにテンションをキープさせるかがコツなんだそう。
また、受験には子どもの1日の行動を見ながら、社交性や協調性、思いやりがあるかなどを見るというテストも。そのチェック項目にはお昼のお弁当も入っているので、塾ではお母さんに「子どもが食べる時にポロポロこぼしやすいものはやめましょう」など、お弁当作りのアドバイスもしている。
「ダメ出し」されまくるセレブたち
お受験で大変なのは子どもだけではない。先生いわく「親がなっていなければ、子どもはもっとなっていない。だから、子どもよりも親をしごきます」。受験本番を想定した両親面談はかなり厳しく、ダメ出しの連続だそう。特に受験にさほど関心のないお父さんは、この時にビシビシ教育されるようだ。
時には、お受験の申込書を塾の先生が代筆することもあるという。もちろん本来は保護者が書くものだが、先生がしっかりポイントを押さえて書いた方が好印象を持たれ、当然受かる確率も高くなるからだ。塾にとっても合格率の高さは何よりの信用につながる。
親たちはどうやって良いお受験塾を選んでいるのか。
名門幼稚園に子どもを通わせているママたちに聞くと、「ネットで検索してすぐに出てくるようなメジャーな塾や幼児教室には通わせない」という。狙うのは基本的に個人教室。評判のよさや、カリスマ先生がいるという口コミを頼りに情報網を駆使し、ツテをたどって紹介してもらうのだ。
個人教室だけに、当然ながらかかる費用は膨大になる。そんな中でママたちは「もう戻れない」と口をそろえる。受験準備期間は約1年半。その間に塾や習い事、夏合宿や直前講習など、数十万円単位でおカネがポンポン飛んでいくので、途中でやめたらそれまでの苦労が水の泡になってしまう。
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