松竹梅の「竹」選んでいない?買い物の法則と心理 竹は「そこそこ安くて品質もある程度いい!?」

中間の選択肢こそ最もリスクが低いと判断してしまう
3段階の選択肢を示された場合、一番高い商品を買うと、支払うお金が高くなることもあり、損をするリスクを感じる。逆に、一番安い商品では満足できない可能性があり、やはり損をするリスクを感じる。極端な選択による損失の可能性を避けようとして真ん中を選んでしまう心理を、「極端回避性」と呼ぶ。
どんな料理がどれくらいの量で出てくるかわからない場合、損失の可能性が先に頭に思い浮かんで、中間の選択肢こそ最もリスクが低いと判断してしまうのだ。
アメリカの行動経済学者エイモス・トベルスキーが行った、こんな実験がある。「価格も機能も低いカメラと価格も機能も中程度のカメラでは、どちらを選ぶか」と質問すると、回答は半々。次に、価格も機能も高いカメラを選択肢に加え三択にすると、大半の人が中間を選んだ。