2位には人材紹介中堅のJAC Recruitmentがランクインした。2023年12月期はROEが3年前比で22.8ポイント改善する予想だ。
同社もコロナ禍で顧客企業の間に採用抑制の動きが広がって業績が悪化したが、その後は国内外で次第に事業環境の改善が進んだこともあり、成長軌道に復帰した。
前期の純利益は3期ぶりに過去最高を更新、2023年12月期も連続最高益を見込み、好業績が継続している。今期は国内で地方の案件を増やして、事業の拡大を狙う事業方針だ。
上位には人材系とIT系が目立つ
3位のコアコンセプト・テクノロジーは製造業、建設業などに向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)支援サービスとIT人材の調達支援を展開する。2023年12月期は予想ROE38.7%と、3年前から19.2ポイントの改善を見込んでいる。
同社も人材系企業の側面があるものの、コロナ禍で活況となった企業のクラウド活用などのDX需要を享受して業績を伸ばしてきた点が、1位、2位の企業と異なっている。
2021年9月の上場から売り上げ、利益ともに着実に伸ばしており、成長期待が高い企業の1つと言えるだろう。
さらに4位にはデジタルマーケティング支援のアライドアーキテクツ、5位に医療機関、製薬向けにデータのネットワーク化などを手がけるメディカル・データ・ビジョンとIT企業が続いた。
コロナ禍でダメージを受けたところから復調してきた人材系と、コロナ禍にあっても需要が堅調だったIT系が上位には目立つ形となったが、それ以外の業種も多数ランクインしている。
今期やその先にも期待できそうな企業をいち早くチェックするのに役立ててほしい。
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