大人になって「英語が上達する人」が外さない3点 英文法は「語順」と「品詞」が9割!
日本人はよく「l」と「r」の違いや、「th」の発音などに苦労します。たとえば、I like to eat rice.(私は「ライス」が好きです)という文章。riceは我々の主食の「米」、一方、liceは「しらみ」です。「しらす」ならいいですが、「しらみ」です。
聞き間違えたり、いい間違えたりすれば、あなたの周りのネイティブスピーカーは、ぎょっとするでしょう(実際は文脈で理解してくれますが……)。
なぜ、ネイティブスピーカーは「rice」と「lice」を何も意識せずに使い分け、我々日本人のは「ライス」が同じように聞こえるのでしょうか? なぜなら日本語には「l」と「r」の区別がなく、「ラ」という音しかないからです。「r」と「l」以外にも、「英語にはあって日本語にはない音」はたくさんあります。singとthingの「スィ」や、appleとumbrellaの「ア」などです。
では、どうすれば英語にはあって日本語にはない音を聞き分けられるようになるのでしょうか?
答えは簡単です。あなたがこの音を発音できるようになることです。発音できるようになれば、脳内で2つの音を区別できます。そうすれば、この似て非なる音を聞き分けられるようになるのです。だから、聞けるようになりたいなら、聞くのではなく、しゃべるのです。
「フォニックス」を学べば単語が正しく読める
では、日本語にはないこの音を効果的に学ぶ方法はないのでしょうか? あります。「フォニックス」です。「不死鳥」ではありません。それは「フェニックス」です。フォニックスとは「スペルと音のルール」です。たとえば、
この単語は何と読むでしょうか。スティール? スティア?
いいえ、違います。girlはどうでしょうか。「ガール」ですね。birdはどうでしょうか? 「バード」ですね。thirdはどうでしょうか? 「サード(長嶋)」です。すべて「アー」という音になりますね。厳密に言えば「暗いア」と言って、口をすぼめた「アー」です。
これでもうstirの発音はわかります。すべての単語に「ir」があり、すべて「アー」なので「スター」となるわけです。フォニックスを学べば、それぞれの英単語を正しく発音できるようになります。