相鉄・東急新横浜線開業「安くなる」区間はどこか 直通で乗り換えは減るが運賃はどう変わる?
まずは、現状で東横線・JR横浜線経由(菊名乗り換え)で新横浜へ、というルートが基本の山手線西側エリアの場合を見てみよう。基本的には、おおむね現行運賃比でも20〜30円安くなるようだ。これは菊名での乗り換え解消によってJR横浜線の運賃136円(バリアフリー料金加算後は146円)がなくなる一方、東急線の値上げと新線の加算運賃70円とが相まって、結果的に差し引き30円前後の低減に留まるためだ。
武蔵小杉や自由が丘で東急線に乗り換えが必要なエリアだと、立川からは中央線・横浜線経由(八王子乗り換え)で814円(加算後824円)に対し、南武線・新横浜線経由(武蔵小杉乗り換え)だと780円。登戸からは南武線・東横線・横浜線経由(武蔵小杉・菊名乗り換え)が503円(加算・改定後551円)のところ、新横浜線経由だと菊名乗り換えの解消で475円だ。
溝の口からは田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーライン経由(あざみ野乗り換え)で429円(改定後452円)、大井町線・東横線・横浜線経由(自由が丘・菊名乗り換え)で387円(加算・改定後434円)。これが新横浜線経由だと、大井町線経由自由が丘乗り換えで358円になる。二子玉川からでも同じく358円で、現行運賃と比べても29円安くなる。
都心からは意外なルートが最安に
現状、東京や有楽町、日比谷から新横浜へはルートのわかりやすさと運賃の安さで、JRを使って東神奈川などで乗り換える561円のルートが強いだろう。しかし有楽町・日比谷からだと意外にも東京メトロと東横線を組み合わせたルートが555円と僅差だが最安だ。
新横浜線開業後もこれは変わらないようで、東京からだとJRが571円(バリアフリー料金加算後)に対して、東京駅に近い大手町からの都営三田線・新横浜線経由は578円となる。JR・メトロなどがバリアフリー料金の加算で10円値上げとなるのに対し、都営地下鉄は加算をしないため7円の差に留まるが、それでもJR利用のほうが安い。
これに対して、日比谷から千代田線・副都心線・東横線・新横浜線経由(明治神宮前乗り換え)だと536円だ。日比谷からは三田線・目黒線経由の新横浜線直通列車も利用できるが、それよりも明治神宮前へ出て東横線経由の直通列車を使うのが安さの面ではよさそうだ。
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