「相鉄・東急直通線」、地元にもたらす利点と難点 新横浜の南口で再開発?日吉始発なくなる?

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相鉄・東急直通線に乗り入れる予定の鉄道各社局の車両(撮影:尾形文繁)

日吉―新綱島―新横浜―羽沢横浜国大間をつなぐ新線は、運行を担当する相模鉄道と東急電鉄の頭文字を取って「ST線」という略称で建設が進められている。2023年3月に予定されるST線の開業まであと半年あまりとなる8月19日、横浜市港北区にある慶應義塾大学日吉キャンパスで「相鉄・東急直通線フォーラム」(地域インターネット新聞社など主催)というイベントが開催された。鉄道会社、沿線の関係者、そして慶應義塾大学と横浜国立大学という、鉄道、沿線、学校が一堂に集って意見を述べ合うというユニークなイベントだ。

東急や相鉄はST線に関してさかんにPRしているが、沿線や大学の関係者のST線に対する思いは、部外者にはなかなか伝わってこない。彼らの肉声を聞くという点では貴重な機会となった。

綱島とスティーブ・ジョブズに関係が?

まず、沿線の住民や関係者たちからST線への期待が述べられた。日吉在住20年という流通ジャーナリスト・マーケティングアナリストの渡辺広明さんは、「相鉄線沿いの商店街と日吉の商店街が交流することで、新しい文化が生まれるかもしれない」と期待する。たとえば、渡辺氏は相鉄線の上星川駅前にあるサウナ付き温泉を愛用しているが、日吉や綱島にも多くのサウナ付き銭湯が集積している。最近のサウナブームを受け、ST線を使って横浜や都内も含めたサウナめぐりが期待できそうだという。

綱島生まれ、綱島育ちという池谷(いけのや)道義さんは新綱島駅開業予定地の隣地にある歴史的建造物の古民家「池谷家住宅」と「池谷桃園」を継承。「地域の顔」として日々奔走する。池谷さんは綱島に関係が深い経営者として五島慶太、松下幸之助、スティーブ・ジョブズの3人を挙げた。

五島慶太は東急の創業者であり、パナソニックの工場が綱島にあったことから五島と松下は納得がいく。ではなぜスティーブ・ジョブズなのか。

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