米インフレ率は一段と鈍化、FRBの次の一手は より明確な物価圧力緩和の兆しまで利上げ継続へ

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サービス価格を左右する労働市場に悪化の兆しなし

政策金利の先行きは、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長らがこの数カ月注視してきたサービス価格の動向に特に左右されそうだ。当局者は衰えない賃金の伸びがサービス部門の価格に波及し、労働市場が軟化するまでサービスインフレは高止まりするとの懸念を示してきた。

これまでのところ労働市場に悪化の兆候はほとんど見られない。12日発表の先週の米新規失業保険申請件数は前週比で減少し、歴史的低水準にとどまった。直近の12月の米雇用統計では賃金の伸び鈍化が示されたものの、雇用者数は引き続き力強い伸びを示し、失業率は低下して50年ぶり低水準に並んだ。

ブルームバーグの試算によると、エネルギーと家賃を除いた12月のサービス価格は前月比0.3%上昇となった。

今年の物価の伸びは大幅に鈍化すると広く見込まれているが、どの程度鈍化するかや、米利上げがリセッション(景気後退)入りにつながるかどうかは引き続き不透明感が強い。

一部のFRBウオッチャーは、12月CPIの一段の鈍化でも利上げ幅の0.25ポイントへの引き下げは確実でないと注意を促す。

パイパー・サンドラーのグローバル政策調査責任者、ロベルト・ペルリ氏(ワシントン在勤)は「2月会合のベースシナリオは25bpだが、50bpの顕著なリスクがなお存在する」とし、「最も重要なのはピーク金利だ。連邦準備制度がきょうの統計を基に従来の5%超を変更したと信じるべき理由はない」と指摘した。

原題:Fed on Track for Rate-Hike Downshift After Cool Inflation Data(抜粋)

--取材協力:、、.

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著者:Matthew Boesler、Reade Pickert、Steve Matthews

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