米Z世代「交際相手に送ったらダメ」意外な絵文字 日本生まれの絵文字知られざるローカルルール

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弥栄は最近ではあまり耳にすることのない日本語ですが、「ますますのご発展を」というような意味で、かつては日本でも身分の高い人を讃える際に「弥栄!」というように感嘆詞として使うこともありました。これも結局のところ「万歳」とほぼ同じですね。弥栄とhurrayは意味も用法も似ているのです。

と、少々説明が長くなりましたが、この絵文字にはそんなバックグラウンドがあることを理解して、特に外国人とのコミュニケーションに使うといいでしょう。

世代別解釈の難しい「絵文字」

ほかにも外国人がよく使う絵文字と、日本でよくわれわれが使う絵文字にはどんなギャップがあるのでしょうか。

私が気になるということは、ほかにも気になっている人がいるだろうと思い調べましたら、ありました。アメリカの大手IT企業のアドビが定期的におこなっている「Emoji Trend Report」です。ちなみにこれの2022年版は、90ページにもわたる壮大なレポートなのでちょっと読むには根気が要ります。

このレポートの中に「Emoji don’t always mean what you think they do」というまさに私が探していた項目がありました。

いくつかそこから引用させていただくと、「意味的にもニュアンス的にも解釈がむずかしい絵文字」として世代ごとに回答を求めた項目では「口のない顔」がZ世代では1位でした。一方でベビーブーマーといわれる50代以上は「テンガロンハットをかぶった顔」が1位でした。

 

確かにどちらもなんの意味なのか私もわからないです。テンガロンハットの絵文字がZ世代で1位でなかった理由としては、これは私の想像ですが、おそらく使っているところを見たことがないのではないかと思います。

カウボーイカルチャーというのもアメリカではずいぶんおじさんっぽいカルチャーになってきています(ただし私の住んでいるテキサス州は別)ので、この絵文字はベビーブーマーなどおじさん世代限定絵文字かもしれません。

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