50代転職「年収維持」にこだわらないのが幸せな訳 50代で新しいことを始めても「一流」になれる

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50代の転職
元の仕事とおなじくらいの年収を求めてしまいがちですが……(写真:ijeab/PIXTA)
これまで1万人超の採用・昇降格面接、管理職・階層別研修、また多数の企業の評価会議、目標設定会議に同席し、アドバイスを行ってきた人事コンサルタント・西尾太氏による連載「人事の超プロが教える、リストラ時代を生き抜く戦略」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

50代の転職では、何を軸にするか改めて考える

リストラに怯えながら働くより、転職や独立などの準備を進めよう。希望退職などでプレミアムな条件を出されたら、退職して新しい人生をスタートさせましょう。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

この連載では、そんな提案をしてきました。

今回は、転職先を選ぶときの重要なポイントについてお伝えしたいと思います。

50代の転職で忘れてはいけないのは、何を「軸」にするのかを改めて考えることです。職種なのか、待遇なのか、会社なのか、忙しいのか、忙しくないのか。何を基準とするかによって、転職先も今後の人生も変わってきます。

希望する仕事で、年収アップもして、プライベートも充実させる。もちろんそんな転職ができれば理想的ですが、50代に限らず、すべてを満たすような転職はそうそうできるものではありません。

なぜなら、転職側と企業側のニーズが100%マッチすることはまずないからです。転職したら、年収は下がるのが一般的。年収を維持できたら幸せですが、おそらく今より高度な仕事を求められます。となれば当然、仕事は忙しくなり、プライベートを充実させるのは難しくなるでしょう。

逆にプライベートの充実を求めるとしたら、年収維持どころか、お給料が大幅に下がるかもしれません。ポジションも低くなるかもしれません。

次ページ軸を決めたら、自分の強みも改めて考える
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