加入したら自民党応援?医師会の知られざる裏側 年会費は42万円!所属のメリットとデメリット

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「医師会」=「自民党支持」みたいに世間に思われているが、これも完全には正しくない。確かに選挙前になると、「参議院では自民党の〇〇さんを応援してくださいね」と手紙が来る。自民党にとって日本医師会は強力な支援組織である。

ただ千葉市に関していえば、人本位で推薦候補の応援を決めている。最近の例で言えば、千葉県知事・千葉市長の選挙は、自民系ではない候補を応援した。保守一辺倒ではない。

「医師会」=「弱小圧力団体」?

では、圧力団体としての実力はどうかというと、これが全然大したことがない。ぼくは開業して16年になるが、診療報酬は(少しは上がったような新聞記事も読んだが)実感できるほどには上がっていない。

ベテランの小児科の先生は「昭和の頃は、黙っていてもどんどん診療報酬が上がった」と言っていたことがあったが、それとはえらい違いである。近年は政府が医療費削減に躍起になっているから、医師の報酬が大きく上がるということはほぼ期待できない。

「医師会」=「圧力団体」かもしれないが、正確には「弱小圧力団体」ではないだろうか。

だがこれはぼくだけの感想かもしれない。2022年6月まで日本医師会長だった中川俊男先生は、2期目の選挙に出馬しなかった。1期で会長を終えるのは過去40年前例がないそうである。なぜか。それは中川先生が政権とのパイプが細く、診療報酬改定で医師の人件費のアップがごくわずかに終わったことが原因の1つだという。このため2期目の会長選に支持が集まらなかったそうだ。

現場で働いている身としては、診療報酬などほとんど変化がないように感じるが、やはり医師会の中では診療報酬アップに対する強い期待があり、それができなければ医師会長は続けられないようだ。「弱小」であってはならないと医師会自身は考えているわけだ。

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