日経平均185円安、2週間ぶりの安値 先物の売りに押され、後場崩れる 

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 3月27日、東京株式市場で日経平均は続落。写真は東京証券取引所。3月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。一時371円安となり、取引時間中で3月13日以来2週間ぶりの安値を付けた。配当分の再投資に伴う資金の流入期待などを背景に前場は堅調だったが、後場には一転、先物売りが強まり値を崩した。債券安がきっかけとの見方や海外勢からのまとまった売りなどが指摘された。

もっとも下値では押し目買い意欲も強く、引けにかけて下げ渋った。

きょうは3月期末の権利落ち日で、日経平均で110円前後と予想される配当落ち分を考慮すると、実質的な下げ幅は70円強となった。ただ前場の高値1万9590円から後場の安値1万9099円まで500円近く下落し、市場では動揺が広がったという。

米系証券トレーダーは「日本株の急落に対し、顧客からの問い合わせが相次いだが、ニュースのヘッドラインをみても売る材料が見当たらない。配当の再投資による買いにまとまった売りをぶつけてきた印象。前場の債券安もあり、狼狽売りが広がったのでは」との見方を示す。

前日のTOPIX先物取引手口情報で、ドイツ証券が8315枚の大幅な売り越しだったことも思惑を呼んだ。「きょうも外資系証券経由で大口の先物売りが出ているとの懸念が広がり、買いが手控えられた」(国内証券トレーダー)という。TOPIXの下げ率は1.02%と日経平均の同0.95%をやや上回った。

もっとも日経平均は25日移動平均線(1万9078円70銭=27日)が下値めどとして意識され、大引けにかけて戻りを試した。SBI証券シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏は「急反発は見込みにくいが、押し目買いの好機が来た。翌週以降は、個人投資家などの買いが入ることも期待できる」とみていた。

個別銘柄では、丸三証券<8613.T>が続落。3月16日に増配を発表し、直近まで6割強上昇していたが、きょう配当権利落ちとなり、手じまい売りが広がった。一方、OLC<4661.T>が高い。1対4の株式分割権利落ちとなり、最低売買単位が低下したことで個人投資家を中心に資金流入が強まった。

東証1部騰落数は、値上がり304銘柄に対し、値下がりが1507銘柄、変わらずが38銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19285.63 -185.49

寄り付き    19374.72

安値/高値   19099.87─19590.03

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1552.78 -16.04

寄り付き     1557.24

安値/高値    1538.75─1575.31

 

東証出来高(万株) 256818

東証売買代金(億円) 29656.13

 

 

(杉山容俊)

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