カネ返せ！人気｢焼き鳥チェーン店｣を斬る 連載史上サイテーの店！ホール以外全て論外

河岸：この店は、肉の「焼き方」も悪い。炭火焼きなのはわかるけど、火が近すぎる。火が近すぎると、温度が急に高くなって、おいしさが全部出てしまうんだ。もっと「遠火」で焼かないと。表面を軽く固めてからじっくり焼く。すると、外はカリッと、中はしっとりという焼き上がりになるんだ。

N君：焼き肉も「遠火」で焼いたほうがおいしいと言いますよね。「肉の鮮度」に加えて「焼き方」もダメですか……。では「味つけ」はどうですか？

河岸：使っている塩がダメだね。塩カドが立っているから、安い塩を使っているんでしょう。

N君：ボロクソですね（笑）。ほかにNGポイントは？

河岸：焼いている職人の白衣が汚すぎる。あれは職人じゃないね、アルバイトでしょう。焼き鳥のことがわかっているとは、とうてい思えない。

N君：しかし、値段を考えると、この連載でも最低レベルの評価ですね……。

肉の味がよくわかるのは塩。肉がまずければタレがおすすめ

N君：あっ、レバーが来ましたよ！ これはけっこういけるんじゃないですか？

河岸：タレだからね。タレで食べれば素材がダメでも、それなりにごまかされるから。

N君：そっか、今まで食べていたのは、ねぎまにしろモモにしろ、全部塩で頼んだんですよね。

河岸：塩かタレかは好みだけど、肉の味がいちばんよくわかるのは塩。この店のレバーはタレしかなかった。鮮度に自信がないんだろうね。

N君：砂肝も頼めばよかったな、注文するのを忘れてました。

河岸：いや、砂肝は頼まなくて正解。今日のこの店のレベルだったら危ない。

N君：危ないって……。あ、ああ～！ ワイシャツにタレが飛んじゃいました！ 先生がヘンなことを言うからですよっ。

河岸：なんでそこで私のせいになるの（笑）。

N君：どうしよう～、奥さんに怒られる（おしぼりでゴシゴシ）。

ホールの女性：お客様、どうぞこのおしぼりをお使いください。

N君：あっ、ありがとうございます！

ホールの女性：1枚をシミの下に敷いて、もう1枚で上からたたいて落とすようにしていただくと、とれやすいと思います。炭酸水を使うと、とれやすいので、どうぞお使いください。

N君：ホントだ、びっくりするぐらい落ちました！ ありがとうございます！ 感動だなぁ～。

河岸：気が利く女性スタッフだね、すぐに対応してくれて。

N君：なかなかここまで親切に対応してくれるホールさんも少ないですよね。

河岸：うん、ホールの女性は頑張っているよね。ちゃんと高級店の接客ができている。それでこの味なんだから、これはもう経営側の問題だと思う。