カネ返せ!人気「焼き鳥チェーン店」を斬る 連載史上サイテーの店!ホール以外全て論外

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河岸:(モモ、皮、ぼんじりを一口ずつ食べて)うん、全部ダメ。話にならない。

N君:ホントにおいしくないですね。肉がパサパサしている。

河岸:これはひどいよ。食えたもんじゃない。比内地鶏は本来、こんな味じゃないよ。

N君:でも比内地鶏を食べたことがない僕なんかは、「こんなものかな」って思ってしまいそうですね。「比内地鶏ってそんなにたいしたことないよ」とエラそうに言いふらしそうです(笑)。

河岸:食べたことがなかったら、そう思ってしまうよね。比内地鶏に失礼だよ。秋田の人が怒り出すレベルだね。

N君:ひどい言いようですね(笑)。

河岸:これはさ、君がよく行く安い焼き鳥店のほうがよっぽどおいしいよ。肉を仕入れてその場で切って刺して焼けば、ブロイラーだって普通においしいんだから。これはそんな安い店どころか、スーパーの100円の輸入物の焼き鳥にも劣るよ。

N君:そこまで言いますか(苦笑)。1串500円もするのに……。

河岸:だって、スーパーや安いチェーン店の焼き鳥は、タイなどで切って串に刺したあと、すぐに冷凍して運んでくるから、まだおいしさが抜け落ちていない。

N君:この店の、串に刺して3日も放置しているような鶏肉のほうが、よほどおいしさが抜け落ちているわけですね。

河岸:もし私がひとりでプライベートで来ていたら、最初のねぎまを一口食べた段階で店を出るレベルだね。

「比内地鶏」を使っていることは間違いないが……

N君:この店は本当にホントに比内地鶏を使ってるんですかね?

河岸:それは本当でしょう。ウソだったら詐欺罪になっちゃうからね。

N君:じゃあ、この店は、今日たまたま僕たちの巡り合わせが悪くて、古い肉に当たっただけで、普段はおいしいってことですか?

河岸:本物の比内地鶏を鮮度のいい状態で提供していれば、もっとおいしいはず。でも飲食店で「たまたま」とか「巡り合わせ」とか、そんなのは言い訳にならないよ。お客さんにとっては「1分の1」なんだから。

N君:確かに、毎日100点を維持するのは無理でも、いつも70~80点の満足度がないと、次は行きませんよね。まして、1度でも20~30点のひどい経験をしてしまうと……。

河岸:そのとおり。お客さんは、何だかんだいってシビアだからね。

N君:でも昨日、一昨日が連休で、鮮度のいい肉が仕入れられなかったわけですよね。そういうときは、どうすればいいんですか?

河岸:その場合は、古い売れ残った肉は処分して、店を閉めなきゃいけない。

N君:えっ? そこまでしますか?

河岸:そこまでして味を守らないと。安い店ならまだしも、だってこの店、高いじゃない。お酒を2~3杯飲んで焼き鳥を5本、サイドメニューを2~3品頼んだだけで7000~8000円くらいするでしょ。そんな店がこのレベルの焼き鳥を提供しちゃダメだって。

N君:確かに……。肉そのものがダメなのは十二分にわかりました(笑)。それ以外に「まずい理由」はありますか?

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