中部電力、この時期に社長交代の理由とは? 東電アライアンスなど具体化へ加速
中部電力は3月24日午後、水野明久社長が2010年から5年間務めた社長職を譲り、後任に勝野哲副社長を充てる人事を発表した。正式には6月開催予定の株主総会後の取締役会で決定する。三田敏雄会長は相談役に退く。
4年ぶりの黒字回復が確実に
水野社長は就任1年目の2011年、東京電力福島第一原発事故を受けた政府の要請に沿い、同社唯一の原子力発電所である静岡県御前崎市の浜岡原発4、5号機を停止。以来、3年連続の赤字決算に陥るなど難局に直面していた。
一方で電力システム改革を見据え、三菱商事からの新電力会社買収などをてこに関東への進出を加速。東京電力と燃料調達などで全面的に提携する「アライアンス」合意にこぎつけ、今年4月には新会社が発足、電気料金値上げと経営効率化による4年ぶりの黒字回復も確実な見通しだった。
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