RIZAP、2カ月30万円でも順番待ちのワケ 赤井英和さんも大変身、練られた企業戦略
実際、2カ月間トレーニングをする標準的なコースで、料金は29万8000円(税別)。それとは別に入会金5万円(同)も必要だ。だが、「結果が出るなら、この料金は高くない」と健康コーポの香西哲雄取締役は言い切る。ここまで断言するのは次のような一定の根拠があるからだろう。
まずは数値目標の実現可能性の高さだ。RIZAPでは個別トレーナーの指導の下で、週に2回、1回50分の筋力トレーニングを行う。その初回でカウンセリングを入念に行い、体重やウエストサイズなどの数値目標と「ミランダ・カー(女性ファッションモデル)のようになりたい」など目指すイメージを決めてもらう。このうち、数値目標については、これまでの経験上、実現可能な範囲がわかっているので、それに沿った数値に誘導することで実現可能性も高くできる。
食事指導も細かく徹底
また、毎日の食事指導の徹底も結果を出すに当たって大きいと思われる。外食でもいいが低糖質・高タンパクの食事を徹底させるのが特徴だ。
食事は毎回写真に撮ってもらい、トレーナーにメールで報告する。そうすると細かい指示が飛んでくる。たとえばハンバーグだったら「つなぎは何ですか。もし小麦粉だったら豆腐に替えましょう」といった具合だ。
これまでの利用者のデータを分析した結果、2カ月で16回あるトレーニングのうち7回目を終えた段階で、90%の確率で結果がどうなるかも予測できるという。なお、RIZAPではトレーニング開始後30日間については、「食事の報告を行わなかった日が合計2日以下」など一定条件の下に「全額返金保証」を謳っているが、返金に至ったのは利用者全体の3~4%程度でしかないという。
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