「考えない日本人」だらけになった日本企業の末路 イノベーションが生まれなくなった根本原因

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

手始めに、部下との接し方について見直してみましょう。あなたは部下たちにとって、意見を言いやすい上司でしょうか。もし、知らず知らずのうちに周りがイエスマンばかりになっているとしたら、部下との関係に問題があると思われます。

逆らってくる部下がいるなら、その人物を疎んじず、むしろその存在を喜びましょう。その人のなかには、組織を変える可能性が隠れているかもしれないからです。

もちろん、逆らう部下の全員が全員、未来の名経営者だと言っているわけではありません。才能や実力も部下によってまちまちですし、必ずしも部下の意見が正しいと決まったわけでもありません。

逆らってくる部下には2種類ある

しかし「自分とは異なる意見を言う」ことそのものに、価値を見出してほしいのです。意見が異なっているということは、自分一人では考えつかなかったことを相手が言ってくれたということです。その時点でうまくいっていないことに対し、違う方策を提案してもらえたということです。ならば「その方法も試してみよう」と思う姿勢が大事です。

ちなみに、逆らってくる部下にも2種類あります。反対意見が「提案」になっている人と、批判や攻撃のみに終始する人です。代替案もなしに批判ばかりしたり、あらさがしに終始する部下ならば、聞く耳を持つ必要はあまりありません。

上司と相反する意見であっても、提案をできる人は前頭葉を使って生きています。そうした人と話すと、自分の前頭葉も刺激されます。積極的にチャンスを与え、本人のポテンシャルをさらに引き出しましょう。

近年、企業は好んで「イノベーション」という言葉を使います。求人案内やホームページにはたいてい、「当社は常に新しいことに取り組んでいます」といったような決まり文句が並んでいます。

次ページ「新しいことをする」とはトレンドに従うことではない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事