「デジタルストーカー」されてる人の衝撃の実態 離婚した元妻が位置情報をチェックしていた
メールアドレスを共有にしているとか、「共同アカウント」を持ち、SNSのアカウントを共同運営しているという人もいるかもしれない。その他、いざという時のためにパスワードを教えてあるとか、IDとパスワードをまとめたメモを渡してあるという人もいるだろう。そのようなパスワードは念のためすべて変更しておこう。
クラウド上のアカウントも忘れないようにしたい。iCloudやGoogleドライブなどの共有設定を確認し、必要があれば見直すといいだろう。
スマートフォンのパスワードを教えていた場合はパスワードの変更を。スマートフォンにストーカーウェアを入れられる可能性もあるので、スクリーンロックは必ずかけておこう。
銀行口座の暗証番号を教えていたり、口座やクレジットカードなどを共有していた場合も変更手続きなどをとる必要があるだろう。
恋人同士の場合は、万一のことを考えて、SNSなどのID、パスワードの共有はしないほうがよさそうだ。少なくとも、別れたら必ずパスワードの変更をしたほうがいいだろう。
IoTデバイスでストーカー、DVも
スマートスピーカーなどのIoTデバイスがストーカー被害やDVに使われていると言ったら、驚かれるだろうか。
英国のある女性は、別れた後も元パートナーが自分のプライベートをよく把握していることを感じていた。元パートナーは、女性の自宅のAmazon Echoの呼びかけ(スマホとEcho間の通話)機能を悪用していたのだ。元パートナーから着信があって呼びかけ機能がオンになると、Amazon Echoには光がつくが、女性は気づかずに家の中で普段どおり話していた。その結果、元パートナーはあらゆるプライベートを把握できる状態だったというわけだ。
その他海外では、スマートホーム端末を遠隔操作してスマートロックの番号を毎日変更したり、玄関の呼び鈴を鳴らし続けるなどの嫌がらせをされた例、同じくスマートホーム端末に不正アクセスしてカメラを通じて話しかけたり、部屋の温度を上げるなどの嫌がらせをされた例なども起きている。
スマートスピーカーなどがある場合は、アクセス権も確認しておきたい。別れた元パートナーのアクセス権はすべて外しておいたほうが安心だろう。
多くの人が利用している動画配信サービスも忘れてはいけない。Netflixなどでアカウント共有をしている人は多いだろう。Netflixでは2023年初めころより同一世帯以外でのアカウント共有は有料となることを発表している。Amazonプライムビデオ、Huluなど、契約しているサービスのパスワードは念のために変更しておこう。
お互いに相手の近況が見えることでトラブルにつながる可能性があるなら、SNSで友達関係を解除したり、フォローを外すのもいいかもしれない。最低限の連絡をとるための電話やメール、LINEなどは残して、それ以外のSNSでは距離をとるのがお互いのためかもしれない。
現代の我々は、さまざまなサービスを使って利便性を享受している。親密で信頼関係がある間は便利なのだが、関係性が壊れた後にはリスクにつながってしまう。このようなデジタル面での情報の切り分けを忘れると、思わぬトラブルにつながりかねないので注意してほしい。
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