ホンダ「ZR-V」対日産「エクストレイル」SUV対決 ハイブリッドSUVの内外装から走りまでテスト

✎ 1〜 ✎ 45 ✎ 46 ✎ 47 ✎ 最新
拡大
縮小
リアビュー
ZR-Vのリアビュー(写真:本田技研工業)

ZR-Vのボディサイズは、全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mmで、ホイールベースは2655mm。ホンダ製SUVには、同じくミドルサイズの「CR-V(シーアールブイ)」とコンパクトサイズの「ヴェゼル」があるが、ZR-Vの車格は、ちょうどそれらの中間となる。

なお、CR-Vの国内仕様は、2022年11月末現在、ホンダの公式ホームページには掲載されているものの、ホンダ某販売店によれば、すでに生産終了となっているという。つまり、現行のCR-Vは、いずれカタログ落ちするというわけだ。CR-Vについては、新型モデルが北米などですでに発売されているが、国内には未導入。そう考えると、次期CR-Vなどが発売されない限り、当面の間、日本市場におけるホンダSUVの実質的な最上位モデルはZR-Vだということになる。

ZR-Vのラインナップには、2.0L・4気筒エンジンと独自の2モーターシステムを採用した「スポーツe:HEV」を搭載するハイブリッド車と、1.5L・4気筒VTECターボを搭載したガソリン車を用意。トランスミッションは、ハイブリッド車が発電用と駆動用のモーター2基を内蔵した電気式CVT、ガソリン車がトルクコンバーター付きCVTだ。

また、グレード展開は、ベースグレード「X」と上級グレード「Z」をハイブリッド車とガソリン車の両方に用意し、いずれにも2WD(FF)と4WDを設定する。価格(税込み)は、ガソリン車が294万9100円~376万8600円、ハイブリッド車が329万8900円~411万9500円だ。

エクストレイルのプロフィール

スタイリング
エクストレイルのスタイリング(写真:日産自動車)

対するエクストレイルは、2000年に登場した初代モデル以来、本格的な4WDの走行性能を備えるSUVとして、日本だけでなく、北米市場など海外でも高い支持を受けているロングセラーモデルだ。

4代目となる現行モデルは、前述のとおり、北米で2020年に先行発売された「ローグ」の日本版として2022年7月に登場した。日産車の特徴であるVモーショングリルに、LEDヘッドランプやシグネチャーLEDポジションランプを組み合わせることで、ワイルドなフェイスデザインを採用。厚みがあり、存在感満点のボディ形状などとのマッチングにより、初代モデルからのDNAである「タフギア」感を継承しつつ、都会的な上質さも加味したフォルムを演出している。

次ページ対する日産エクストレイルの基本スペックは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT