クロアチア戦「前半耐えて後半勝負」は通用するか 久保、鎌田らの攻撃センスを生かす秘策に期待
この結果、日本は首尾よくスペインを2-1で撃破。2つのW杯優勝経験国に勝って、グループ1位通過するというサプライズを起こした。ドイツが2大会連続グループ敗退という結果に終わったことも衝撃を持って受け止められた。「日本は侮れない」とブラジル人記者も言っていたが、森保ジャパンの評価が急上昇したのは間違いないだろう。
こうした中、日本は5日のラウンド16のクロアチア戦に挑むことになる。クロアチアというのは1998年フランス、2006年ドイツと過去2回対戦した因縁の国。前者は同大会得点王に輝いたダヴォール・シューケルの一発に沈み、0-1で敗れ、2戦目で早々とグループ敗退を余儀なくされている。
後者は0-0で引き分けたものの、宮本恒靖(JFA理事)がPK献上し、それを川口能活(U-19日本代表コーチ)がストップするなど、勝ち点1を確保するだけで精一杯という内容だった。
前回MVPのルカ・モドリッチに警戒
そして3度目対戦となる今回も、2018年ロシアW杯MVPのルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)らを擁するタレント軍団だ。準優勝した4年前よりかなり若返ったものの、ベテランのイヴァン・ペリシッチ(トッテナム)やアンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)、マルセロ・ブロゾビッチ(インテル)などビッグクラブでプレーする面々も多く、国際経験値は日本より上と言わざるを得ない。
「クロアチアは非常に柔軟に粘り強く戦えるチーム。ロシアW杯で彼らを見た時に本当に素晴らしいチームだと思った」と2日に取材対応した森保一監督は素直にリスペクトを口にした。
1日のベルギー戦のボール支配率がほぼ互角になっているところを見ると、日本はまたもクロアチアに主導権を握られる展開を強いられそうだ。ドイツ、スペイン戦のように20%前後という極端な数値にはならないかもしれないが、「前半しぶとく耐えて後半勝負」という戦いになる可能性が高い。
同じゲームプランを3度トライするとなれば、相手も警戒し、工夫や変化をつけてくるだろうが、果たして森保一監督の試合運びは成功するのか否か。決勝トーナメント以降は延長・PKもあるだけに、より緻密なチームマネージメントが求められるところだ。
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