四季報を読破してわかった「大化け銘柄」の新法則 コメント欄に登場する有力ワードは要チェック

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まずは、簡単なメモから始めよう

潜在テーマを見つけるには「少数ワード」を手がかりにします。では、少数ワードに気づくにはどうすればいいのでしょうか。

これから四季報を読もうとしている方にぜひおすすめしたいのが、知らなかった言葉やご自身にとって違和感のある言葉が出てきたら、それを書き留めていくという方法です。知らなかった言葉については、すぐに調べるようにするといいでしょう。

例えば私の場合、「植物性ミルク」とか「培養肉」というのがそれに該当しました。「植物性ミルクって何だろう?」と思って調べたら、豆乳やアーモンドミルクのことを指していることがわかりました。豆乳は日本に昔からあるものですが、最近ではそれが広く受け入れられるようになったんだな、と感じました。

これから成長する会社を見抜く目を養うには、自分の中に「これは自分の感覚に合う」「合わない」という判断基準を持つことが大切だと思います。

つまり、ある言葉に触れて違和感を覚えたときに、その違和感が「気持ち悪さから来ているのか」あるいは「耳慣れない言葉だっただけで、気持ち悪さは感じないのか」を察知することが必要だと思うのです。

まずは自分の頭で考えて、「それって伸びるよな」とか「それってすごくいい!」と思える言葉を見つけていきましょう。

「自分の直感」と「他者目線」の両方を大切に

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「自分の感覚を大切にする」ということと矛盾するようですが、そうは言っても株式投資には「人気投票」としての側面があります。大勢の人が「これ、いい!」と思った会社が成長し、その成果として株価が上がり、投資家に利益をもたらします。

もしも違和感の正体が「気持ち悪さから来ているもの」だったとした場合、それがあなた個人の感覚であり、あなた以外の人は感じないものなのか、他の大勢の人にとっても気持ちが悪いと感じるものなのか、想像してみましょう。

自分の感覚を養うことは大事です。でも、株式投資は人気投票でもあるので「他の人がどう評価するか」も常に意識しておく必要があるのです。

渡部 清二 複眼経済塾 塾長
わたなべ・せいじ / Seiji Watanabe

「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。2014年の独立後も25年以上継続中で、2022年10月1日には四季報100冊読破。2014年四季リサーチ株式会社設立、2016年複眼経済塾設立。公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定AFP、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト

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