四季報を読破してわかった「大化け銘柄」の新法則 コメント欄に登場する有力ワードは要チェック
四季報の文字情報から今後成長していく会社を見つける方法の1つは、「出現したばかりのポジティブワードに着目する」ということです。まだ多くの人に知られていないタイミングというのが何よりも大事なのです。
そしてもう1つ大切なポイントがあります。それは「これから芽が出そうな会社を見つけ出す」ことです。
株式投資にも通ずる格言に「人の行く裏に道あり花の山」というものがあるのをご存じですか?
現代の日本語で言いかえると「きれいな花を求めて山に行くのなら、誰も行かない裏道を行ったほうがいい」となります。すなわち「他人と同じ道を行く(同じ売買をする)限り、花(利益)は得にくいので、人とは逆の行動をすることが肝要だ」という意味です。
潜在テーマは「少数ワード」に表れる
「人の行く裏の道」という言葉は、人とは違う行動や考え方をするということを言い表しています。そうすることで、今はまだ芽が出ていないけれども、これから大きく発展していく可能性を秘めた会社を見つけることができます。
株式投資では、誰もが知るようになった時点で株価が上がってしまっています。その段階で「今、この会社が人気だから」という理由で投資しても、手遅れになることが多いのです。
多くの人に知られたテーマを「顕在テーマ」と言いますが、テーマが顕在化した時点で、株式市場においては目新しさがなくなっているわけです。
例えば、2022年夏~秋ごろは「インフレ」が大きな話題となっていました。ニュースを見ても、「政府がガソリン代の一部を負担する」、「小麦価格を〇月まですえ置く方針を固めた」など、関連報道は今でも続いています(2022年10月時点)。つまり、インフレは誰もが知る「一大顕在テーマ」となっているわけですね。
では、このたびの「インフレ」が四季報に最初に登場したのはいつだと思いますか?
もうすっかり「インフレ」という言葉に耳慣れてしまい、ずっと前から言われているような気になっている方も多いと思いますが、実は割と最近で、2021年12月発行の2022年新春号でした。