大人になった「ビリギャル」が悟った受験する意味 勉強って「自分のため」にするものじゃない

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そして、私からひとつだけ助言するとするなら、ワクワクするものがなにもない人、得意なものがなにもない人は、受験を頑張るのはひとつ、アリだと思う。私は、受験ってめちゃくちゃ便利なシステムだと思っている。受験は究極、努力しまくった人の勝ちだ。

この、受験や試験に頼らない生き方ってどんなか。例えばイチローさんみたいにスポーツの世界に生きる人。絵や音楽でお金を稼ぐ人。車とか、アニメとか、なにかのスペシャリストになってその分野で生きていく人。早くから起業して、自分で商品やサービスを生み出してお金を稼いで生きていく人。

いろんな人がいるけど、試験に頼らない生き方は、「死ぬほどの努力」以外にも、他の要素が必要になることが多い。例えば運とかセンス。試験に受かるよりも何倍も厳しい世界だ(と、思う。やったことないから、わかんないんだけど)。

それでも、これで食っていきたい! と思えるものがあるって、超恵まれてる。私、そういう人にすごく憧れる。そういう人は、相当な覚悟が必要だけど、その覚悟ができるくらいのものがあるなら、試験のために勉強する時間をそっちに費やしたほうがいいかもしれない。

大学受験は自分の世界を広げてくれる

でも、私みたいにそういうものがなにもない人は、「いい大学に頑張って入る」という選択肢は、自分の世界を大きく広げてくれる、確実で手っ取り早い方法のひとつだと思う。頑張って勉強してなかなか入れない大学に入るとなにがいいか。出会いと経験値が桁違いに増える。頑張らないで生きていた人生よりはるかに、刺激をくれる出会いにたくさん恵まれて、そこからどんどんまた世界が広がる。出会う人や経験の質が変わるんだ。

しかも、最近は日本の大学受験にも選択肢が増えてきた。自分の特性をよく知っておくことができれば、自分に合ったやり方で受験できるのだから、可能性はより広がる。

進路を決めるってことは、環境を選ぶってことだ。どんな環境に自分の身を置くか。これだけで、一緒に生きるパートナーや、例えば将来住む家や乗る車も変わってきちゃうかもしれない。

進路を決める、を甘く見ちゃいけない。まわりの大人に流されて、適当に決めて、後で後悔したくない。大学行くか行かないか、それも含めて自分でちゃんと考えて、決める。どんな大人になりたいか、漠然としていていいから、ちゃんと考えて自分で決めること。

じゃないと、失敗したときにだれかのせいにしたり、「あの人はそういう才能に恵まれたからできただけだよ」とか言いながら、成功してるように見える人を妬みだしたりして、めちゃくちゃダサい感じになる。自分の人生だもん。自分で全部、決めていい。

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