W杯が援軍?岸田首相「次の一手」に広がる疑心暗鬼 麻生・茂木両氏と密談、内閣改造か解散か
苦戦するという当初の予想を覆した日本の勝利に、24日の大手紙朝刊はそろって1面トップに「劇的勝利」などの大見出しを掲げ、NHKや民放テレビは終日、定時ニュースや各種情報番組の大半の時間を割いて、「快挙」を報じ続けた。
これにより、国会での岸田首相に対する野党の追及が取り上げられる時間は激減した。これについて、与党内からも「国民が歓喜する朗報は久しぶりで、苦境にあえぐ岸田首相への助け舟だ」(閣僚経験者)との声が相次いだ。
補正予算成立は順調でも12月2日
そうした中、国会は25日から衆院予算委での基本的質疑が始まった。週をまたいで28日も行われ、29日に衆院通過となる段取り。このため、補正予算成立は順調に進んでも、12月2日となる見通しで、補正成立後の焦点の被害者救済新法案の国会提出・審議は同5日以降にずれ込むことになる。
その一方で、サッカーは27日にコスタリカ、12月1日にスペインと対戦する。決勝トーナメント進出が決まれば、新聞・テレビの報道は「日本代表一色」となるのは確実だ。
岸田首相の周辺からは「世界に広がる日本代表への応援が、首相の強力な援軍になるのでは」(岸田派若手)との期待の声も広がるが……。
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