電車内で「理不尽な暴言」遭遇したらどうすれば? 謝っても怒鳴り続ける男、基本はSOSボタン

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非常通報器
電車内に設置された非常通報器(編集部撮影)

2021年10月末に発生した京王線での車内刺傷事件など、通勤電車内での暴力事件やトラブルへの不安は以前より高まっている。いきなり刃物を振り回すような人物でなくても、例えば理不尽な言いがかりをつけてくるような人物と鉢合わせたとき、どのように対処するのがいいか考えたことはあるだろうか。

実は筆者も最近まではまったくもって無頓着だったのだが、自身が最近、トラブルに巻き込まれて考えを改めた。

「カバンが脚に」怒鳴り続ける男

今年9月15日木曜、新宿9時00分発の中央線通勤特快東京行きに乗車した際、隣に立っている男性の脚に筆者のカバンがあたった。すみませんと謝ったものの、その後男性は「謝って済むわけないだろ!精神的な苦痛を受けた!毎朝のようにこうやって嫌がらせをしてくる奴がいる。組織的にやっているだろ!どこのカルト団体だ!?」といった暴言を四ツ谷駅発車後まで執拗に続けられた。

見た目は普通の50歳前後の男性。背は176cmの筆者よりちょっと高かったので180cmといったところだろうか。

どうしてほしいのかを聞いても、具体的な要求も示さずにただ怒鳴るだけだ。こちらから何を言っても怒鳴り続けるだけで対応に苦慮し、四ツ谷―御茶ノ水間で隣の車両に移動した。車内の非常通報装置から通報しようとしたがボタンがパッと見つからず、駅の非常ボタンを使って列車を止めるのも躊躇したので、携帯電話で110番通報をした。怒鳴っていた男性は、筆者が隣の車両に移ると静かに読書を始め、追ってくるようなことはなかった。

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