アジア首脳会議で米ロがウクライナ巡り対立鮮明 ウクライナが重要拠点のへルソン市を奪還

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東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本や米国、中国、ロシアなど18カ国による東アジア首脳会議(EAS)がカンボジアの首都プノンペンで13日に開催されたが、米国とロシアが共同声明の文言を巡り激しく対立した。インドネシアのバリ島で15、16両日行われる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でも合意に至る可能性は低いとみられる。

ロシアのラブロフ外相はEASで共同声明が採択されなかったのは米国とその同盟国が原因だとし、「ウクライナ情勢に関して絶対に容認しがたい文言を主張した」と述べた。ロシアはウクライナ侵攻を戦争と表現することを拒否し、「特別軍事作戦」と呼んでいる。

G20サミット、共同声明は困難か-ロシア外相が米国と同盟国を批判

ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

ロシア原油、EU制裁で価格設定に影響へ-米財務長官

イエレン米財務長官は12日、ロシア政府が同国産原油の一部供給封鎖を避けたいと望むなら、欧州連合(EU)の制裁の結果、米国やその同盟国が設定した価格で原油輸出の一部をオファーするようロシアに強いることになる「公算が非常に大きい」と語った。

同長官はブルームバーグ・ニュースとのインタビューでロシアについて、「彼らは買い手を探すことになり、全てを売却することはなかなかできないだろう」と話した。ロシア産原油の海上輸送分に対するEU制裁は12月5日から実施される。

ヘルソン州で60余りの集落を奪還-ウクライナ大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領は、12日夕の時点で同国軍がヘルソン州で60余りの集落を奪還したとビデオメッセージで発表した。

ロシア、イラン両大統領が関係強化を協議

ロシアのプーチン大統領はイランのライシ大統領と電話で会談し、輸送や物流を含め政治的・経済的協力の強化を議論した。ロシア大統領府が声明で明らかにした。

ロシア軍のヘルソン市撤退、「特別な勝利」-サリバン氏

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は12日、ロシア軍のヘルソン市からの撤退はウクライナ政府にとって「特別な勝利」だと述べた。ただ、ドニプロ川西岸から軍を引き揚げたとのロシア側の主張はまだ確認できていないと、カンボジアに向かう機内で記者団に話した。

ヘルソン市奪還、「歴史的な日」-ゼレンスキー大統領

ゼレンスキー大統領は11日、「われわれは南部を取り戻しつつあり、ヘルソンを奪還しつつある」とし、「歴史的な日だ」と自身のテレグラムチャンネルに投稿したビデオ演説で述べた。

原題:Ukraine Latest: Russia, US Fail to Agree on Asean Statement、Ukraine Latest: Yellen Warns Russia Risks ‘Shut In’ of Some Oil(抜粋)

 

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著者:Bloomberg News

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