アップルの原点は大衆向けPCをつくることだった ジョブズが1999~2004年に語っていた生声11選

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<2000年〜2004年 《飛躍》
CEOに返り咲き、ヒット商品を続々と生み出す過程で>

たいていの人は、デザインという言葉にベニヤ(うわべを飾るもの)の意味があると理解している。室内装飾やカーテン生地、ソファー生地のことだ。しかし、私に言わせれば、デザインにそんな意味はまったくない。デザインとは人間の創造物の根底にある魂であり、それが最終的に製品やサービスの外層に現れてくるのだ。
――『フォーチュン』誌 2000年1月24日


(Mac OS XのAquaユーザーインターフェースについて)
画面上の押しボタンをかっこよくしたんだ。なめたくなるほどだよ。
――『フォーチュン』誌 2000年1月24日


(初代iPodのコンセプト、キャッチコピー)
1000曲をポケットに。
――アップルの広告、2001年

最終的に会社を牛耳るのはたいてい営業畑の人間

アップルだけが、製品のすべての構成要素を社内で手がけている。
その構成要素とは、ハードウェア、ソフトウェア、オペレーティングシステムのことだ。だから、ユーザー体験のすべてに責任を持てる。
他の連中ができないことでも、我々ならできる。
――『TIME』誌、2002年1月14日

 

スティーブ・ジョブズの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
『スティーブ・ジョブズの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実』(文響社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

アップルはなぜ顧客ロイヤリティが高いのかとよく聞かれる。
顧客がMac教に入っているからではない! ばかげた話だ。
その理由は、製品購入後3か月くらいして何かうまくいかないことがあった時、(解決する方法が)すぐ分かるからだ。それでこう思う。
「へえ、アップルの人はこんなケースまで実際に考慮していたのか!」ってね。(中略)このような体験が味わえる製品は世界中でほとんどない。
だけど、Macなら味わえるんだ。iPodでもね。
――『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』誌 2004年10月12日


市場の独占がどのように崩れていくか? 想像してみてほしい。
まず、優秀な開発担当者が素晴らしい製品を発明し、市場の独占を成し遂げる。でも、その後は、会社の中心的役割を担うのが開発担当者ではなくなってしまうんだ。マーケティングの連中や、ビジネスをラテンアメリカなどに展開する連中が会社を動かしていく。(中略)
こうして、開発とは関係ないやつらが偉くなっていく。それで、最終的に会社を牛耳るのは誰だと思う? たいていは営業畑の人間だよ。
――『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』誌 2004年10月12日

ジョージ・ビーム ジャーナリスト

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George Beahm

アメリカ合衆国ヴァージニア州在住のジャーナリスト。鹿児島出身の母を持つ日系アメリカ人。ビジネスやポピュラーカルチャーに精通し、これまでに30作以上もの書籍を発刊。本書のアメリカ版は、発売前からAmazon US などでベストセラーランク入りを果たす。

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