タバコやお酒より「孤独」が体に悪い不都合な真実 孤独感を感じる状況は、心身の多大なストレスに

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ストレスは自律神経のバランスを乱し、これも慢性炎症につながります。過剰なストレスがかかると、交感神経が優位にはたらき、副交感神経との切り替えがうまくいかなくなります。交感神経は血糖値を上昇させるため、糖化が起こりやすくなります。結果、体内のAGEが増えてしまうのです。このほか、「腸はこころの鏡」という言葉もある通り、腸の炎症によって起こる過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎なども、ストレスが原因だと言われています。

以上のように精神的なストレスは、体にさまざまな影響を与えて、それが炎症を引き起こします。そして、ストレスが解消されることなく、どんどん累積していけば、炎症は慢性化してしまいます。

慢性炎症を防ぐには、自分なりにストレスとうまく付き合っていく方法を見つけて、実践していくストレスマネジメントが必要不可欠なのです。

ストレスの度合いを「見える化」する

ストレスマネジメントをするために、まず重要なのが「自分のストレスを自覚する」ことです。「気づかないうちにストレスが限界に達していた」ということがないように、自分にどんなストレスが、どのくらいたまっているのかを把握し、早めに対処しましょう。

ときどき「何も悩みがないから、ストレスなんてない」と言う人がいますが、そんなことはありません。ストレスの原因というと、仕事での失敗、夫婦の不仲など、マイナスな出来事を思い浮かべるかもしれませんが、実は、昇進や結婚といった一般的に喜ばしい出来事も、ストレスになるからです。

これは当然と言えば当然のことで、どんなにうれしい変化であっても、新しい環境に身を置けば、「新しい上司や部下との付き合い」や「パートナーとの生活習慣のちがい」など、そこに適応するためには苦労はつきものです。喜びややりがいの裏側で、気づかないうちにストレスをためこんでしまうこともあります。

そうならないためには、早めにストレスに気づいて対処できるよう、ストレスのサインを見逃さないことが大切です。

ストレスは、「やる気が出ない」「イライラする」といった心の変化だけでなく、「食欲不振や過食などの食欲の異常」「疲れがとれない」「よく眠れない」「動悸がする」など、体の変化としてあらわれることがあります。そういった心身の症状に早めに気づいて、ストレスを自覚することが大切です。

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