「10月なのに12月並み」東京88年ぶりの寒さの理由 初冠雪・初霜・初氷・冬日を観測 秋は短く、冬は厳寒に
寒さの理由の1つは、上空に寒気が流れ込んだことです。
10月5日の雲の様子を見てみると、日本海には、寒気に伴う筋状の雲が発生しています。
この日、北海道の旭岳と利尻山で、初冠雪が発表されました。
そして翌日は、北海道の斜里岳、本州では青森県の岩木山、八甲田山、岩手県の岩手山、富山県の立山で観測され、初冠雪ラッシュになりました。
寒気の流入は、数日間続きます。
10月7日の上空1500メートル付近の気温を見てみると、山で雪が降る目安の0℃以下の寒気が東北の一部まで南下していました。
偏西風の蛇行が大きかった
北海道上空には、11月上旬並みの−3℃以下の寒気が流れ込みました。東日本と西日本の上空も、平年より低い9℃以下の空気に覆われているところがあります。
平年より強い寒気が流れ込んだのは、偏西風の蛇行が大きかったためです。
また、9月までは台風が次々と発生していた南海上の対流活動が弱くなり、チベット高気圧の張り出しが弱まって上空の暖かい空気が退いたことも、上空の気温が低くなったことの一因です。
10月7日は、全国的に気温が平年より低かったですが、関東はとりわけ低くなりました。
午後9時までの実況値で、関東は最高気温が15℃に届いていないところがほとんどでした。
東京13.0℃、宇都宮13.1℃、前橋13.4℃、横浜13.5℃、埼玉県の熊谷と千葉13.8℃、いずれも12月上旬並みです。水戸は13.8℃で、11月下旬並みでした。
これは、雨が降ったことに加え、風が影響しています。
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